モロッコは、海峡を挟んでスペインに面しており、アラブとヨーロッパの混ざり合った雰囲気が特徴です。
他では見られない特徴的な街も多く、多くの名作映画のロケ地となっている国でもあります。
サハラ砂漠も有名ですが、大西洋に面した街にはサーフィンにももってこいのようです。
そんなモロッコへの移住事情を、調べてみました。
基本情報
人口 ： 3702万人（2023年）
首都 ： ラバト
言語 ： アラビア語、ベルベル語、フランス語
在留邦人数 ： 350人（2018年）
日本との時差 ： ‐8時間
通貨 ：ディルハム、サンチーム
ビザ
モロッコは、90日以内の滞在では、ビザなしで入国が可能です。
長期滞在の場合、起業ビザやリタイアメントビザもあるようですが、
在日モロッコ大使館でご確認お願いします。
長期ビザを取らなくても、一度海外に出国すると、再度ビザなし入国ができます。
しかし、出国して即入国するというような動きが怪しまれると、入国できなくなる可能性もあるので、十分な注意が必要です。
家賃
日本と同様、家賃は場所によって大きく異なりますが、東京とモロッコの首都ラバトを比較してみます。
Numbeoによると、東京との比較は以下の通り。
都市中心部のベッドルーム１つのアパート
東京 約10万円
ラバト 約６万円
都市郊外のベッドルーム1つのアパート
東京 約6万円
ラバト 約４万円
家賃は、東京より4割引きというところですね。
医療
外務省ホームページによると、モロッコの医療は、都市と地方で大きく差があるようです。
邦人は私立総合病院か、私立診療所を利用することになるため、医療費は高額になります。
事前に海外旅行保険に入ることが勧められています。
言語
モロッコでは、英語よりフランス語の方が通じます。
EF英語能力指数を見ると、モロッコは世界76位で
87位の日本より上です。
しかし、フランス語の方が圧倒的に通じやすいです。
アラビア語が公用語ですが、アラブ人でも聞き取れないというほど
モロッコの話し言葉（ダリジャ）は独特です。
これは、モロッコに昔から住むベルベル人独自のベルベル語や、フランス語の影響を受けているためです。
アラビア語の基礎を身につけたい場合は、正則アラビア語をまず学び、
一時的に使いたいだけなら、モロッコの話し言葉（ダリジャ）から学ぶといいでしょう。
自家用車
Numbeoによると、自家用車の購入代金は以下の通り。
トヨタ カローラ セダン
東京 約160万円
ラバト 約350 万円
フォルクスワーゲン ゴルフ
東京 約200万円
ラバト 約360万円
また、ガソリン代は
東京 160円／ℓ
ラバト 200円／ℓ
ラバトの方が割高ですね。
また、無謀運転も多く、交通事故も多発しているとのことです。
タクシー
タクシー代は初乗り約73円。以降1キロごとに約130円。
街中を走るタクシーの場合、メーターが動いているのかを事前に確認しましょう。
ペット同伴
モロッコにペットを連れて入る条件は在日モロッコ大使館や動物検疫機関にご確認ください。
食費・日本食
安価なレストランでの食事の場合、
東京 約1000円
ラバト 約545円
マクドナルドでの食事の場合
東京 約750円
ラバト 約835円
通常のレストランは、東京の半額ほどですね。
食材になると、東京より安いものが多いです。
東京だとトマト1キロ400円のところ、ラバトでは110円だそうです。
ラバトのような海岸沿いの街では魚介類も豊富です。
Tripadvisorによると、ラバトには25軒ほど和食レストランがあるようです。
寿司が多そうです。
近隣諸国へのアクセス
スペイン
モロッコ北部のタンジェから、スペイン南部のタリファへはフェリーがあり、
1時間ほどで到着します。
主要都市間では、フライトも頻繁にあります。
フランス
主要都市間では、フライトが頻繁にあります。
アルジェリア
隣国ではありますが、情勢によって陸路国境は封鎖されることもあります。
フライトは、首都のアルジェなどへ直行便があります。
ヨーロッパへのアクセスも確保しながら、異国情緒を感じられる国モロッコ。
海外移住の候補にいれてみてはいかがでしょうか。