4日目はタンボジェ(Tyangboche)という宗教的にとても重要拠点でいよいよエベレストが見えてくる街へ。
前日、初日の町で出会ったNYガイ達と話してたのですが、Tyangbocheのホテルが全部埋まってるらしく、NYガイ達は前か後の町まで行かないといけなくて迷ってるんだよねー。という話をしてました。
一応ガイドさんにその話をしてみたら
「大丈夫。考えがあるから」
と言ってたし、まぁツアー組んだのは数日前だしホテルも予約してるよな。と悠長に構えてました。
が、
「Tyangbocheのホテル空いてないかも…もし空いてなかったら次の町まで20分くらいだからそっちに行っても良い?」
と、ガイドさん。
ま、まぁ、20分くらいならどうにかなるからいいよ…(というか、それしか選べないし)
という不穏な会話があった後7:30ごろ出発。
アップダウンがあると聞いていたのでドキドキしつつも、出発地のナムチェ(Namche)には翌日帰ってくる予定だったので、いらない荷物を預かってもらい少し軽くなったので今回は自力で荷物を運ぶことに。
厳しくなったらガイドさんに手伝ってもらうおうと思ってたけど、意外にも最初から最後まで自分で運べました。
おそらく8~9kgくらいの重量。これ以上重いとかなりきつかったと思います。
さて、Namcheを歩き出すと最初の坂は急ですがその後はゆったりほぼストレートな道を2時間ほど歩きます。
景色も良いし目の前にエベレストを見ながら歩けて、とても素敵なトレッキング。ずっとこれから何日でも歩けるという感じ。
途中、2日目に歩いた橋や谷が見渡せ、あんな谷底から登って来たのかと思うとほんと褒めてあげたい。
意外にもNamcheとTyangbocheはお互いの街が見える位置にあるのですが、Tyangbocheへ行く前に谷底におりてから上がるルートなので、一気に降りていきます。
ガイドさんがいうにはあと5年後くらいには真っ直ぐ行ける道が出来てるはず…らしいです。
ぜひとも作って欲しい。
けれど、2日目より荷物が少ないせいか、体が慣れてきたのか、単純に道が良かったのか、ペースは時速0.5kmくらいですが、何とか自力で歩けてガイドさんの手を借りなくてもトレッキングを楽しめる程度にはなりました。
エベレスト街道は大体の人が同じスケジュールで歩いてるので、道行く人達とだんだん顔見知りになって、
昨日もあったねー!
どこまで行くの?
という話から、仕事の話を出来るくらいに仲良くなれます。
ただ話してる余裕がないので、SNSのアカウントを交換して、また会おうね、という感じで歩く。
皆いい人ですが、やっぱりヨーロピアン同士で固まり、アジア系はアジア系で固まる感じが宿でも見受けられました。
さて、トレッキングの話に戻り、川底付近に着くとレストランが数件あり、そこからTyangbocheまでは登りなので降りた先でランチをすることに。
この辺りからだんだん値段が上がってきて、トイレも穴の空いた板の上で谷底に向かって用を足すスタイルに。
基本ローカルの人が使うのはこのタイプのトイレが多いようで、ツーリスト用のホテルは水洗の洋式を用意してくれてます。
ちなみにこちらは綺麗なタイプの穴あきトイレ。
通常利用されてる穴あきトイレの外見はこんな感じで中は葉っぱで埋もれてました。
宿泊先ではガイドさん達が泊まる少し低い階のトイレは和式形式で、客室は洋式になっていて、差があるのを目の当たりにします。
さて、ランチ。
もっぱらエベレスト街道でのランチはネパリーセット。
ちなみに、ご飯やスープなどオカワリ自由です。
マンゴージュースとネパリーセットを頼んだのに、ガイドさんが別オーダーしてくれたらしく冷たいマンゴージュースとホットマンゴージュースも来ましたw
この喉の乾いてる時にホットのマンゴージュースなんて喉乾きまくるやん!と思いつつも頂いて、しっかり料金も払って1200R(1200円くらい)
その後は坂を上がりスイッチバックを繰り返しますが、1歩ずつ着実に登っていって2時間ほどで頂上のTyangbocheへ!
やったーーー!
と、頂上に着いたのが13時ごろ。
少し曇ってはいたものの、広々とした平原に美しいお寺がたっていて、ここがTyangbocheかー…
と余韻に浸っていたのですが、ガイドさんが必死な顔をしてホテルを行き来し、
「ダメだ…どこも空いてない…」
いや、言ったやん!朝!
てか予約しとけよ!
と言ってもどうしようも無いので、今いるTyangbocheを楽しもうと写真でも取ろうとしていたら、
「次の町まで25分くらいだから、そこまで歩こう。問題ない?」
と聞かれ、いや、問題はあるが、No choiceでしょ。行かないといけないんでしょ。
と、Tyangbocheを楽しむことも無く次の町を目指すことに。
25分くらいという情報しかなかったけど、歩いてみるとめちゃくちゃ下る。
ちょっと待て、今相当体力使って登ってきて、明日はくだった分も登らないといけないんですよね…?
これ?この道また登って、下って登ってしないといけないの?
と思うと、徐々に心の余裕が無くなってきてしまいます。
さらには、Tyangbocheを過ぎたところから急激に気温が下がり周りは積雪が残り、雲もかかって来て今までの装備だけだと明らかに寒くなってきました。
道も氷と雪解けでぐちゃぐちゃでいつ滑ってもおかしくない泥道。先を急いでたし余裕もなくて写真がないのが残念。
さらに拍車をかけるようにガイドさんから
「もし次の街で空きがなかったら、今までの道引き返して川沿いのホテルに行くけど、問題ない?」
いや、問題ありありだわいっ!!
ハプニングやアクシデントは付き物だし、それを含めて旅ではあるし、1人ならそれも楽しめるけど、
いらないって言ったのに無理やり付けさせられてお金を払ってるガイドさんの仕事がこれとは?!というやり場のない気持ちに少しゲンナリ。
30分ほど下った先に宿はあり、どうにか泊まれる事にはなったのですが、部屋に入りちょっとまっててねと言われ待ってると
「今回のツアーで貰ってるホテル代は1泊800Rだけど、ここは1000Rするんだ。他のホテルに行っていい?」
と言われ、さらにガックリ。
次のホテルは目の前だったし、他のツーリストも沢山利用してそうで賑やかだったからいいのですが、ダブルベッドの広い部屋から、シングルベッドの狭い部屋に変わりました。
狭い方が暖かくていいんですけどね。
到着したのが14時だけど、周辺は特に何も無く、Tyangbocheへ戻るには今降りてきたハードな泥坂を1時間登らないといけない…
ええ、そんな体力私には残ってないです。
そのままホテル内で本でも読んで過ごそうと思ってたら、ガイドさんにダイニングルームに呼び出され、見えるとこで皆で固まっていたい意図は分かるんですが、ヨーロピアンと香港のグループの中で1人ポツンと本を読むしかない私。
入っていきづらい空気もあり、途中で部屋に引き上げることに。
でも毎回ガイドさんが、
「下に降りてきなよ」
「晩御飯はどうする?」
と声をかけに来てくれます。
優しいしありがたいけど、夜は基本食べないし、部屋でゆっくりしてる方が気が楽なのに毎日こう声をかけられるとだんだん悶々としてしまう。
初日も晩御飯を食べなかったら、
「どうしたの?調子悪いの?大丈夫?」
と、必死に心配されました。
これが私の普通だから大丈夫。
と言ってるのに毎日同じように
「なんでご飯食べないの?本当に大丈夫?高山病?」
とまで心配されると、やはり一人で来た方が気が楽だったと思ってしまう。
せっかくいいガイドさんなのかもしれないけど、私のツアーに向いてない性格はめちゃくちゃ合わないな〜と思いながら本で時間を潰すことに。
ちなみに、Tyangboche下の町のホテルは
ホットシャワーが600R
充電代は1時間で200R
WiFiは600Rでした。
Namcheも似たような料金はかかりますが、設備的なものを見てもホットシャワーはあまり期待できないし、明日Namcheに帰ってからで良いか…
と静かに部屋の中で過ごしました。
エベレスト街道トレッキングに行く人は、バッテリーチャージャーは必須です。
WiFiは有料だし繋がっても低速なのでスマホを四六時中使うことは無いんですが、やはりカメラや動画は残したいので、ソーラー式充電器が役に立ちました。
少し重いし途中まで持ってきてるの忘れてたけど、あると便利。
ちなみにNamcheで泊まったホテルは部屋にコンセントがあったので寝ながら充電出来ありがたかったです。
そんなこんなで、4日目はトレッキングは楽しかったけど少しハプニングとガイドさんへの不信感を抱いた日でした。