戸建てを貸す時は、基本的に普通借家契約で貸しますよね。
でも、もう１種類の契約があって、それが定期借家契約です。
- 一体何が違うの？
- 大家にとってメリットはあるの？
- なんで定期借家契約って少ないの？
そんな疑問に答えていきます。
定期借家契約が少ない理由
定期借家契約は、借主にとって不利な条件だからです。
普通借家契約の時にも説明しましたが、契約期間が終われば、必ず終了する事が出来るんです。
コレが、借主にとっては不利なんです
借りる家の契約が切れるという事は
- 別の家を借りなきゃいけない
- 引っ越しの費用がかかる
借主にとっては、手間がかかります。
でも、再契約は可能ですよ。
だけど、借主からすれば、再契約が可能だと言われても、安心出来ませんよね。
だから、定期借家契約が嫌われるんです。
定期借家契約のメリットとは
大家にとって、定期借家契約の大きなメリットは、契約が簡単に解除出来る事。
- 家賃滞納
- 近隣トラブル
普通借家契約では、これくらいですぐには解約出来ません。
だけど、定期借家契約では、理由関係なく、契約を終了する事が出来ます。
コレが定期借家契約の強みです。
あとは、契約終了の期間を、幾らでも設定出来ます。
１年未満でも大丈夫。だから・・・こんな状況なんかで使えます
- 住めない状態ではない
- でも大規模な工事をしたい
- 工事までに期間が空いてしまった
- 空き家期間を埋めたい
そんな時に、定期借家契約は使えます。
ただ、現実的に借りてくれる人は、滅多に居ません
定期借家契約のポイント
定期借家契約は、普通借家契約とは全く違います。
- 契約に更新が無い
- 必ず書面で契約を結ぶ事
- 状況によっては、借主から中途解約が可能
- 契約終了の１年前～６ヶ月前までの間に契約終了のお知らせが必要
- 契約の更新が無い事を、別の書面に書いて、借主に説明、書面を渡さないと無効になる
１番下のポイントが、かなり重要です。
仲介業者さんに任せていれば安心。と思っていると、普通借家契約になっちゃいます。
その点は、業者さんも理解しているはずですが、扱いが少ない為に、慣れてない業者さんがたまに居ます。
なので、定期借家契約を結ぶ時は、注意しましょう。
契約終了のお知らせをしなかった場合
契約の終了日が、遅くなるだけです。
最低でも、知らせてから６ヶ月は期間を開けなければ、いけません。
なので、定期借家契約を結んで１年以上の契約なら、ちゃんと知らせましょうね。
結論 定期借家契約はオススメしない
今の法律的には、微妙ですね。
定期借家契約は、普通借家契約よりも解約しやすいですけど、あまりメリットが活かせません。
なので、借りてくれやすく、相場の賃料が取れる、普通借家契約をオススメします。
定期借家契約は、状況によっては使える契約なので、覚えておきましょう。
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