ダンサーインザダーク。
歌手のビョークが主演のミュージカル映画。
20年前に観て、辛すぎて二度と観まいと思っていた映画。
ミュージカルなのにとっても重く、暗い映画です。
(今日はネタバレあります。)
60年代のアメリカ。セルマ(ビョーク)は女手ひとつで息子のジーンを育てながら工場で働いている。
しかし彼女は遺伝性の病のため視力が失われつつありいずれ失明する。
息子ジーンも手術を受けない限り同じ運命を辿ってしまう。
息子に手術をさせるため、工場で必死に働きお金を貯める。
医者に手術をお願いするという希望を持った途端に、良くしてくれていた隣人にお金を盗まれる。
お金がないと息子に手術を受けさせられない。
自殺願望のあった隣人に「お金は渡さない、俺を殺してくれ」と言われて泣きながら銃を向ける。
隣人からお金を盗んだと誤解され、殺人を犯したとして逮捕され、裁判にかけられる。。。
隣人からお金を盗んだと誤解され、殺人を犯したとして逮捕され、裁判にかけられる。。。
唯一の救いは自分の好きなミュージカルの妄想をすることと息子の存在。
最後は絞首刑になる。
そのシーンもがっつりあります。
本当に本当に重い映画。
私はミュージカル映画が苦手なのですが、ビョークの凄まじい歌声と演技に魅了されました。
それにしても、なぜこんな結末を見させられねばならないのか。
死刑から救われるチャンスも幾度かあったのに、なぜこうなってしまったのか。
観た後、呆然としてしまう。
救いとは何か。
求めるものか、掴むものか。
願いも虚しく散ったラストに押し寄せる腹立たしい無力感。
救われるのも救うのも願うだけでは駄目だと痛感。
ようは反面教師、落ちる前に全力でもがこう。
私にとってはそういう映画だ。
銃の音がバンバンドンパチ流れてる中、同じ部屋で私は暗い映画を観ていたのです(笑)
映画の趣味がほとんど合わない(笑)
合うのはタランティーノとミッションインポッシブルくらい。
それではまた。