奈良・自筆イラスト、失われた動物を描く ~モア、タスマニアタイガー~ | Japan☆奈良発・Roadsterのブログ

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奈良に住んでいるデザイナーです。地元、奈良のことや出先でのこと、日々、思いついたことなどを綴っています。

時々、趣味で描くイラストですが、

普段は身近な鳥や植物を実物を見て描く場合が多いんだけど、

先日に描いたこの、恐竜(テリジノサウルス:Therizinosaurus)ように・・・、

(体表の羽毛などはRoadsterのオリジナル)
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最近は、今はもう地球上から姿を消した生き物を描いている。


仕事の合間、空いた時間で描いているので、

見ての通り、書き込みのそれなりのクオリティだけど、


Roadsterにとってはドライヴや音楽と同じくらい、

出来は別にして、楽しんでいる趣味のひとつ。




最近、描いたのはこの「モア(ジャイアントモア)」

              :Dinornis maximus。


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かつてはオーストラリアやニュージーランドにいた、

全高3メートルを越える、ダチョウやエミューと同じく走鳥類に属する、

近世では、史上最大の鳥でした。

~骨からの見分では、短く下に僅かに湾曲したくちばしと、

 ダチョウよりも巨大で骨太な大きな脚が特徴だったようです~


彼らはマオリ族が入植したことで、

彼らに食糧として乱獲され、滅ぼされてしまった。


それは近年、16世紀のことです。



後にヨーロッパ人が入植した時にはその姿はすでになく、

マオリ族が持っていた巨大な骨から、

その存在が世界中の動物学者の知ることになります。


マオリ族は文字を持たない未開の民族であったため、

モアの生態など、詳細が伝わっていず、

近年まで存在したのに、ほとんど分かっていません。





そしてこちらは、「タスマニアタイガー(フクロオオカミ)」。

          :Thylacinus cynocephalus 


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カンガルーと同じく、袋で子供を育てる有袋類であり、
現在のオオカミのニッチェ(生物的位置)を占める大型肉食動物でした。

~「フクロオオカミ」の名はここからきています~


彼らは人間が、家畜に害を及ぼす、という理由「だけ」で、

一匹残らず、徹底的に「駆除」されてしまいました。


人間が、彼らの希少性に気付き、保護した時には、
地上にもう数頭しかいない状態で、もう手の施しようがなかった。

(白黒だが、生きている貴重な姿が動画として残っている)

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~画像クリックでYouTubeへ~



1936年に最後の一頭が死んだことで、

彼らもまた、永遠にこの地球上から姿を消しました。


現在のオーストラリアでは増えすぎたカンガルーに頭を悩ませているが、
その原因は、

このタスマニアタイガーを絶滅させたからだ、と言われています。



人類の勝手な愚行で滅んだ動物はたくさんいますが、

ある試算では、一年間におよそ3万5千種以上の生物が絶滅していると言う。


もともと生物の誕生や絶滅のサイクルは、

先の「テリジノサウルス」のような恐竜たちのように、

本来は自然の変化など(隕石衝突も含め)、

地球本来の活動による「システムの一部」に組み込まれたものだったんですが、

人類が誕生し、その勢力を拡大するにつれ、

人類がそのシステムに介入し、更に改ざんを加えるようになってきた。


人類による地球環境の破壊という意味では、

ここ最近、日本を襲う異常な高温もそうで、異常気象は世界規模で発生している。

これは改善などされるわけもなく、来年は更に酷いものになると思います。

もう、全ては待ったなしの状態です。



人間はそこまで愚かではない、という話しもあるけれど・・・・

果たしてそうなのか?

人類の今までの歴史を見ても「愚か」という言葉がまず、浮かぶんですがw


シビアに考えると地球の未来は・・・、

どう考えても明るい要因はなさそうなんですが、

今のRoadsterたちが生きている間にその答えが出るのかどうか。


う~~ん・・・、なんか、怖い気がするね。