いつもエラーや勘違い、不能感で出発するあたしも、

ここに至り、流石に肩の荷が降りたのがわかった。

帰国問題駅の1番線から4番線まで、各列車が

5月下旬までにそれぞれの速度で進行して、目的地に

到着できるだろうと思えてきたのである。

 

自力でできることは限られていて、他力に頼らざるを得ない状況は続くけれどネ

 

例えば昨日、2月1日

よし、せめてこの一部屋をサッパリさせよう、とばかり

書類漁りも不必要になったので かなりの紙類、プラスチック類を

道路沿いの4種のゴミ桶?に捨てに出た。

ひょっと見ると隣人のモハメッド(以前は嘘の間借り人 24歳)が

ウロウロしていた。

2週間ほど前、庭ですれ違った時、

彼の姉のヌール(以前は曲がり人代理30歳)と二人して

「婆ちゃん、手伝いなんでもするから言ってよ」と

仮の祖母・孫関係を続けて言ってくれた。とは言え、

シリアからの難民としてまずドイツ語の試験を受け、何かの職業訓練を受けて、

それぞれ看護師とホテル従業員見習いとして薄給酷使状態なのであるゆえに、

あたしまでも搾取するというのも何なのだけれど、

「うんうん、ありがとう」とそれでも心強く感じたのだった。

 

そこで、何しろ目の前に忽然と立っているので、早速彼を捕まえて祖母らしく、

「あのさ、マットレスは太極拳の先生に手伝ってもらって下におろしたのだけど、

ベッドの木枠が重たすぎてね」

「いいよ、今日は休みだし」

「でもヌールの力も必要だと思う。彼女が帰ったら、夜にまたドアを叩くから、いい?」「いいよ」とモハメッドの返事はいつもいいお返事。

 

実はこのまま、麻雀の練習に出かける予定だった。ラファエラが

新しい習い事に夢中になっているので、付き合い、というか、

人と接する機会なので相手をしている。

やたらと決まり事が多いゲームだ。それをドイツ語で読むともう

理解力が全く追いつかない。

ごく近くの日系トルコ人のカフェで冷凍のアップルバイ目当てで参加する。

話が済んでモハメッドと別れ、向こうを見ると、何とヌールが帰ってくる。

年寄り相手の病院勤務から。頭には勿論布を巻いて。

早速、ここでも話をつけて、その後もうまく事が進んで、

ベッド運びは完了となった。

 

が、ここで2番線列車を少し進ませる算段となる。つまり荷物の処分問題。

日本へ運ぶための日通関係も話が進んでいるが、ここに残る物に

ついてはやっとリスト化できた所だった。ここでもあたしにはもう、

5年前のスムーズさが全くない、喜寿という年齢をすぎると酷いものだ。

 

そもそもこの住居は半家具付きだった、長期・保養地・滞在客を

念頭に置いたものだったのだろう、それはしばらくして情勢が

判ったのだったが、食洗機、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機付き、ソファも。

 

欠けているキッチンテーブルセットと掃除機を大家のビルギットと

買いに行った時、「お宅が引越す時には買い取ってもいいわよ」

と言うので、ちょっと混乱した。

この二つと、本当の処分対象となっている物たち、つまり

全てのその他の電気製品、残りの古い大きな家具(他のほとんどはヌールがただ同然で持って出た)、それにベッド、これは日本に持って帰ろうかと日通の計算に入れてあったのだが、急に気が変わってやはり止めようと思った所だった。

 

そこで計画としては、このリストをまずビルギットに全てを見せて、

彼女の見解を尋ねる。第2弾はウクライナ人家族、第3弾は

シリア人家族、第4弾はヤンたちがネットで売るなりするかもしれない、

後まだ残れば市役所の粗大ゴミか古物商に頼むか、持ち込む。

最後の最後は日通が持って行ってくれる。

 

ところが、これを好機とシリア人姉弟に尋ねてみると、幸いにも?

ベッド、扇風機、プリンタ、掃除機が必要だと宣わった。体重計も欲しいと。

これはあたしとしては持って帰るつもりだった!

連中は、対価を払うということを全く考えない。そのふりもしない。

彼らの母親がもう引っ越してしまったので、シリア料理ももらわなく

なっている。何しろ難民なので。

まああたしにはお金をもらうより、あっさり持っていってもらうことが

大事で簡単なのだ。隣なのでこれ以上のあっさりさはない。

 

以上、長い例えば話になってしまった。

 

出来事を何とかおかしさの次元に押し込んだり、

無理矢理ポジティヴに解釈したりして、勿論神さんに(お賽銭もあげずに)

まことに、よろしくとのみお願いして、

押し寄せる気分の低気圧をいなしてきたあたしには、

さて1月22日から問題号列車たちのブレーキが外れた感じとなり、

蒸気機関かディーゼルか、電気か、超伝導かは知らねども、

エンジンの唸る音が聞こえてきたこの心の開放感は、まさにお祝いでもしたいほどだった。

それで高橋夫人に無理を言って老舗の甘味処「街角」で、ふわふわのケーキを一つ贅沢した。珍しい。彼女はお腹いっぱいだったので紅茶のみ。

 

さあ、それで、

22日、26日、29日に起こった日独の法の網の目かいくぐり成功三連発(財務局、外国人局、領事館)に付随して、7時間ほど眠れるようになったので、

あたしも単純細胞だわねーと目を丸くしている。

 

さらなる、プラスの兆候集めに勤しもうとばかり、、、

*まずは良きハプニング集め

24日 満月さんとお目見え 25日 航空券ゲット 日通開通 

26日 ラファエラ主導の素人音楽家演奏にオカリナで飛び入り 満月と金星?その輝き 

28日 邦訳の効率化というか、まずディクテーションみたくいきなり機械筆記させる方式とする、面白い。

31日 銀行口座閉鎖 二件とも口約束成る。前述したように、シリア人姉弟より協力を得る

 

*お告げ、思いつき、アイデア

25日 神さんの自慰行為(=実相体生成、従って幻像体も)これは酷い言い方です、でも愛の発露、結晶として。但し我々は何しろ空無なのでそこそこでしょうか。 

近似の世界観さんを発見 27日 「カオスと自己組織化」邦訳試みとSNSの堀田教授「観察問題」がすでにシンクロしていたこと

28日 冬の間ご無沙汰の窓辺の虹のダンス、昼間に反射光から

七色を見せてくれた。寝る前には、今日1日のお礼、明日の与祝、それに夢で極楽を見せてほしい、人間意識の平安に寄与する所存ですからと神さんと取引したり。

夜中

我々の意識は感覚器官が受け取った外界に対して形成されるのだ、

自分の中だけの思いの意識もあるがそれはそれまでの経験と堆積したものの自縄自縛かなあ

ということは感覚機関が認識する外界はすでに存在している、

我々の幻像ではなく実相界で反射しそれを反映した姿である

それを感覚器官が受け取って幻像として認識するわけだけどその受け取り方に歪みや変更やフィルターがかかってくる なんてこれは非常に新しいアイデア一考を要する

 

29日 ドイツ鉄道のスト明けに、早速フランクフルトまで。

帰りが案の定無理な状況で1時間以上ウロウロするが、案内センターで

待っている間に事情がふとわかってきて、正しい列車をこちらから提案、

すると間も無くの出発であったので、得意になって

全てがポジティヴ体験となった。

2月1日 突然言葉が概念が浮かんだ:ネガティヴ体験なくてはポジティヴが相対的にわからないという意見に反対、感覚ではなく洞察を働かせるべきだ。

 

*これからの日常

27日 勇気みたいな感情としっかり立派に上手に暮らそうという決意を得た。 

本格的な引越し作業は4月から動くだろうから、

それまでの時間を心してすごそう、せめてまず、現在の生活をすっきりと

できるだけ美化すること。そんな珍しい心地に自ら驚くのだが。

28日 以前ラファエラにもらったテニスボール二個、背中や首のコリ解消にいいとわかる寝しなに。

30日 あたしにはこの1月はやたらと長かった。例年誰にとっても

超高速の月だったが。それでさて、

安堵感、暇あり、何をしよう2月、3月(如月 弥生)となる。

好機があれば旅行もいい、自然と人間の成したことへの好奇心は十分にある。

しかし重大なのはあたしの仕事だ。自分に課したもの、神さんとの協働作業、人類の苦意識の軽減、たとえ何ほどのことはできなくても、あたしがそう意思するのが重要である。

そんなことできたら凄すぎる、空無なあたしに何ができよう、それは承知している、

しかし神さん(摂理)やいろんな菩薩があるので奇跡は起こせる、

本来の意味での奇跡しかそれを達し得ないだろう。

尤も奇跡も摂理に組み込まれている。

望むらくは、仲間がいてほしい、いや一人でもやるほかない、どうせ不可知のことに挑戦するのだから、何か具体的なことができるわけでもない、わからないままに、発願する、人類の苦意識の軽減を不可知のものに提案する。それはいわゆる鬼っ子であり、しかしどこか神の子でもあり、幻像体である我々の空無的存在ながらもの価値と誇りとなるはずだ。(大風呂敷) 

 

数日来あたしの見るSNSで急にいわゆる陰謀論が跋扈してきた、

ますますキナ臭い方向へ進んでいく気配だ。

この理由はやはりこの幻像界の不平等感にある。現に富の偏りはある。富が十分にあればいいのかな。

31日 ウワサ話:健康情報に適当に振り回されよう 

2月1日 ウワサ話:水素発電可能?世界をチャットGPTと共に変える

 

夜10時のこと。

夜8時に小さな夜空に満天の星があったことを思い出した、

まるで飛行機の2万メートル上空から直に宇宙を見た時のようだったなあと。

突然、

耳をつんざくような轟音が夜のしじまの中に現れ、家々を満たした、

豪雨かとも思ったが、さっきの晴れからそこまで急変するはずもなかろうと、

ハッとしてやはり玄関を開けてみた。

空気はかなり冷たかった、そうか、ヘリコプター、1箇所から動かない、

岩山の上空に留まっている、ということは自殺通報だ。

 

難民だろうか、とすぐに思ったのは、日本でも予想外の難民迷惑が感じられているらしいからだ。難民も逃れてきて仕方なく住むうちには、この美しい先進国ゆえに、愛着も湧くだろう、物好きでやってきた、好奇心人間の私の場合とは異なるけれど。

けれど勿論心に傷を負った人間がホームレスとなり絶望して、迷惑もかけざるを得なかった挙句孤独に陥る。救助にあたる人も寒かろう、危険だろう。

そうだ、神さん、ジャない、錐子文殊菩薩様。どうかしましょうよ、

あなたに通報します、あなたと共感して協働しましょう。

これが今や、自分の仕事が終わったあたしとその仲間の仕事です。

一人でも二人でも心を寄せ合いましょう。

このグループを菩薩さんへの奇跡呼びかけ人会として空無の中に設立します。

 いとをかし なれども。