さてさて、神さあん、と絶えず呼びかけながら、とりあえず波乱を掻い潜り、

ドイツの我が家に、健康保険のあるドイツに辿り着いた錐子オババです。

 

不安をなんとか宥めて目的に集中するよう努め、

故国日本へと出立したのが40日前、11月2日でありました。

 

不安のほかに、錐子オババが身内に深く抱えていた、長いリストがあった。

そこにはじねんたる和食のリストがひらめいていた、

憧憬にも似た、表立っては念願していなかった渇望の、長いリストである。

 

今から可笑しな羅列が展開される、徒や疎かに思うなかれ、

この何気ない和食リスト、錐子オババの生身は、これらから成っている。

 

11月3日到着の夜、何はおいても回転寿司。ドイツでもほぼ似たようなものが食べられるとしても。何か、することが多すぎて

横浜のくら寿司会食は、堪能も味わう余裕もなく過ぎたが。

11月4日、納豆、お吸い物、卵。これぞ!という納豆、お吸い物、卵であった。

11月5日、横浜?ラーメンと餃子。4年前にドイツに来た時は幼児を脱した感じだった孫が、中2となり大人並みに食べるのを横目で見ながら。

11月6日、カレーライス、家庭の味だ。

11月7日、うどん、炒飯 これはレトルト製品

11月8日、松屋でアジフライ、刻みキャベツ最高

11月9日、ガストでロボットと初対面、人工的だったが牡蠣洋食であった。

11月10日、ピザ 11月11日、吉野家。12日、ケンタッキー

11月13日、豆腐 14日、自家製野菜ととろろ芋。 ここは伊豆高原にて

16日、菓子パン 17日、親子丼 

18日、飽き足らずお馴染みのスシローやはりここだ。

19日、墓参、甘い美味しい何とかサンデー 

20日、ハヤシライス 21日、コンビニおにぎり 絶品

22日、春菊 これがドイツに無い。

23日、天下一品 炒飯 

24日、里芋コンビニ千切りキャベツ 

25、26日の両日、

27日、ピザ 28日、おにぎり 29日、大根炊き 

30日、野菜いっぱいの自炊、量が多すぎると評判悪し

12月1日、そば 2日、焼きうどん  ここまで横浜にて

3日、ホットケーキ、駅弁 

4日、アイスコーヒー 65周年というお好み焼き屋、63年前高校生の頃仲良しと2度食べに行ったところ。茫茫たる年月だ。

5日、高菜メシ おでん だご汁 

6日、太平燕、酢排骨即ち酢豚、チャンポン

7日、馬肉燻製、抹茶 ここまで熊本にて

8日、焼き芋、甘塩っぱい煎餅 

9日、卵かけご飯 10日、イカ駅弁 ここまで京都にて

11日、生八ツ橋 ほっけ焼き 

12日、とろろ昆布ご飯

 

12月13日ドイツへの出立

まだ残っているもの:焼き肉 餅 いくら うに

 

よくぞリストを消化した、

しかしこうして眺めてみると、言わざるを得ない、

あたしってしがない庶民よねー 高級品が丸で無い。

それでいいのだ〜〜 お粗末でした。すぐに幸せになれるのが取り柄。

ありがとござんした、神さん。