ヴァリスネリア=○○さん | Liber Kukulcan

Liber Kukulcan

いつの間にかZektbach考察が主になっちゃってたブログ

過去の考察をお読みになる際には
更新された日付に基づいて書いているのでご注意を

はい、今日は小ネタ
リフレクで異彩を放つジャケットのヴァリスネリア
包帯ぐるぐる巻きの真っ白なよしくんに「無茶しやがって」と声がちらほら聞こえてきました
私の初見の印象は傷だらけのよしくんで
これに対して妹は
「違うよ!!よしくんが過労のため暗黒面に堕ちた際反動で、生まれ出でたいいよしくんだよ(゚д゚=)」と
ヴァリスネリアのジャケットで激論を交わしたのがいい思い出でございますwww

ヴァリスネリアといいジョマンダといい、
よしくんは体を張って喜ばすのが好きなんだなと
ちょいちょい複雑な気持ちがします


さて、ヴァリスネリアというのは水草の名前なのはご存知でしょうか?
水草の
仲間全般をさす言葉(学名の属名)がヴァリスネリアといいます
日本語では石菖藻(セキショウモ)といいます

種類によっては異なりますがリボンのような葉が全て水の中に漬かっていて
0、3~2mぐらい深さがある淡水の浅瀬にゆらゆらとしています


日本語名の石菖藻というのは
石菖という植物を水のなかに生やしたようにみえるからこのような名前になっています
藻というのは「水の中にある光合成をするもの全般」という意味があるので
想像する時にややこしくしていますが
この藻は水草という意味です
植物プランクトンの方の藻ではありません


また、バリスネリアは水草の専門店ならどこでもあるポピュラーな水草なので
一度は見たことがある水草でもあります
もしもヴァリスネリアが欲しい人がいれば
「バリスネリアくださーい」と言えば簡単に買えます
探すときは「バリスネリア・○○」「セキショウモ」などが名称ですので、探すときはご参考までに


さらに、琵琶湖やそこから流れる淀川にもヴァリスネリアの固有種が自生しています
日本語ではネジレモ、学名が「Vallisneria asiatica var. biwaensis」で
「琵琶湖にあるアジアのバリスネリア」という意味があります

こちらは普通のバリスネリアに加えて、葉にひねりが入っているのが特徴です

滋賀や京都、大阪の音ゲーマーに野生のヴァリスネリアがすぐそこにあるよと言うと
意外な顔をするかもしれませんねw


前置きはそのぐらいにしておいてと
ヴァリスネリアの語源も知りたくなるのが人の性
学名図鑑によるとヴァリスネリアという名前は人の名前からきています

15世紀末から16世紀初頭に活躍した
イタリアの植物学者アントニオ・ヴァリスネリ(Antonio Valliseneri)さんです
この人の苗字「Vallisneri」が学名にする時にラテン語で置き換えられて
「Vallisneria」ヴァリスネリアになりました

これは推測なのですが
学名は一番始めに名付けた人の早い者勝ちなので、
石菖蒲を初めて学会にヴァリスネリさんが報告したのでしょう

ラテン語にする際に最後が「ーa」となるのは女性詞の時が多いので
ある意味でヴァリスネリアは女性の名前です
図らずとも一連の女子名シリーズの延長線上になっているとも言えます

もっとも、曲を書いたよしくん当人はヴァリスネリアという名が
人の名前であると知っていたと思えないので
名付けた理由は音の響きが良かった程度のものと個人的には思います


ちなみに曲名の綴りのようにVALLIS-NERIAと分けて考えると
VALLISというのは谷という意味をもちます
よく曲名を省略してヴァリス、バリスと言っているのは
谷さん谷さんと名前を呼んでるようなものなんですよ
知ってみるとちょいとおかしく感じて微笑んでしまうのでした