はい、本日は小ネタ
この前に電話していてたら「犯人がノクマタっぽい!」という話を聞きました
その話をマガジンにパラパラみてきますと、(名探偵コナンFILE795 炎へと回帰する運命)
一卵性双生児かつ、異性の双子がトリックのネタになってました
なかなか面白いネタを提供してもらいましたので
ノクマタの秘密を説明したいと思います
まず、同じ遺伝子で何故性別が変わってしまうか?という所から解説します
遺伝子とは身体をつくる設計図です
ものすんごく長い配列となってまして
普段は遺伝子が降り立たんだ状態の固まりになっています
これは「X」という形のものと「Y」という形のものが2種類あります
そして、2つ組み合わさって遺伝子はできています
このとき、「XX」と組み合わされば女性
「XY」と組み合わされば男性となります
(ちなみに「YY」となる組み合わせは身体を作る遺伝子「X」がないので生まれません)
また、双子というのは普通だと2つの受精卵(赤ちゃんのもとになるもの)が育って同時に産まれます
これを二卵性といいます
しかし、1つの受精卵がなんらかの影響で2つに分かれて育つ場合があります
このとき一卵性と呼びます
遺伝子の違いについて
受精卵が別々に育つ二卵性は遺伝子が異なります
一卵性の場合には1つの受精卵がわかれたので遺伝子は全く同じとなるのです
つまり、同じ設計図の上で作られるので性別が同じとなるのです
さて、ここでお立ち会い
男性となる受精卵が分かれたときに、一方が欠けた状態で分かれてしまう場合があります
つまり、「XY」が「XY」「XY」となるはずのものが
「XY」と「X」となってしまうことがあるのです
(「X」の部分は本来なら「XO」となりますがイメージしにくいので「X」としてあります)
この「X」だけでも無事に育って生まれるので
結果的に同じ遺伝子を持っていても性別が別々になるというわけ
ノクスとマタンはこのようにして生まれたわけですね
なお、この異性同士の双子というのは
確率が天文学的な数字になっており
統計をとりはじめたここ100年で世界中に40組だそうです
さて、普通はXXと遺伝子が揃わないといけないのが
Xだけで生まれてしまった場合に起こる特徴があります
これをターナー症候群といいます
ターナーという医者が同じ症例をまとめてみた所
20年後に遺伝子のいたずらであることがわかったのです
まず、ターナー症候群の特徴というのは低身長であること
ターナー症候群の人は成長しても140cm前後になります
記録によると成長ホルモン投与で150cmまでなった人もいますが
一回り小さくなってしまうわけ
また、女性ホルモンが分泌され難いので
生殖器が発達せず、生理が来なかったりするのも特徴です
普通に過ごしてきた人がいつまでたってもおんなのこの日が来なくて受診した所
このターナー症候群であると判明したこともあります
また、胸が膨らまないといった女性らしい体つきになりにくいのも特徴です
その他にも心臓の形がいびつになったり
耳がエルフのようにとんがったりします
知能面では計算作業や空間認識が不得手な所があります
分かりやすくいうならば普通の教科で平均点を取って
算数ががくっと下がる傾向があるというわけ
ここで、マタンがこのターナー症候群であるか否かについて見ていこうかと思います
まずは身長について
マタンの身長は159cmと公式にあります
(MAYAさんの画集やニョアの手記92など)
ターナー症候群である140cm前後には20cmも高いわけで
これからは可能性が低いですね
また、ノクスとマタンはファロが見間違えるぐらい瓜二つであるからして
マタンが女性の体つきにはなってなく、中性的ではあるといえます
(その場合いつまでたってもお胸が残念な可能性があると思いますw)
知能面について
ドラマCDのテトロア海戦において、マタンが空間を把握して舟の操縦の指揮をしているのと
マタンの得意な科目が数学であるとニョアがいっているので(ニョアの手記41)可能性なし
ただ、前任者が数学がべらぼうに出来たのでその名残・・・ともいえそうです
以上のことからマタンはターナー症候群であるとは言いにくいといえます
となると、先程書いたXのかけ方が合わないとなります
実は元の染色体がおおい場合、つまり分裂前が「XY」
というものではなく、
「XXY」となれば、
「XX」「XY」となり、欠けがないものとなるのです
おそらく、ノクスとマタンはこちらの場合なんでしょうね
私が知っている限りでは昔読んだ論文の一例だけで、
先程書いたターナー症候群の組み合わせより遥かに珍しいパターンであるといえます
ここから推論でお話致します
Σが仕組んだ超越者とは、このように、遺伝子異常を引き起こした人々ではないでしょうか?
遺伝子が我々の行動を起こそうとしているという極論があり、
それに則った考えルフィナはこのようなことをしたのではないでしょうか?
逆にこれが一般論として普及している先程書いたことが起こったとすれば
マタンがターナー症候群で遺伝子の欠落あり、
受精卵が分離したときの余分なものと見なせますね
砂の書の預言がさしていたのは、マタンではなくノクスだった・・・という入れ違いがおきます
こうなると、アギオナ機関の予想は初っぱなから挫かれてまして、
成就するわけがないですねwww
いずれにせよ、これは遺伝子が起こした壮大なロマン溢れる生命のいたずら・・・なのかもしれません