はい、小ネタの水曜日ということです
満足いかないネタは出さないというこだわりがある故、
なかなか出してないですね、はい・・・
服装については資料集めが難航してまして
あの記事からかなりかかってしまいました
ギジリの衣装は琉球の衣装ではないか?という説があります
今回はこの説についての検証とします
恐らく、この説の元になったものは
琉球の伝統的な衣装「紅型(びんがた)」と呼ばれるものと推測します
紅とは色とりどりなこと
型とは生地にかかれた文様をさします
美しい紋様をかかれた型紙に糊をおき
そこから鮮やかな色で染め付けを行います
紅型は黄色の色が有名でして
色合いはギジリの2Pカラーを少しだけ明るくしたものです
この黄色は福木と呼ばれる樹から作られています
樹齢100年以上経たないと取れないので
今となっては貴重な色合いとなっています
琉球王国があった当時は、
王しか黄色の服が着れなかったそうです
その理由は中国が黄色を皇帝の色として指定した歴史があり
それを琉球の人々が文化を取り入れた為と考えられています
また、紅型に袖を通すのは元服前の子供や女性でした
この時、冠婚葬祭といったはれの舞台に立つ場合のみ着ていたわけです
さて、赤い服の紅型は琉球の中でも
元服する前の王族の子供が着ていました
琉球国の王家、尚家が伝わっているものから正装であるものからみてみますと
元服する子供が着た真っ赤な紅型が今でも残されています
(紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型平絹袷衣裳)
この元服前の王子達は赤い紅型を袖を通して
周りの大人達(王族や有力な豪族)に仕えていたそうです
さて、ギジリが着ていた服が紅型とすると
あのギジリは元服前のかわいらしい頃の服装だったわけです
上位の人々の奉公する若人と考えると
大人のギジリヤマジジンの文化を取り込むふりをして
あえてあの衣装をきて欺いていると思います
政治を間近で見ることが出来ながらも
怪しまれずにすむ良い立場にですね
また、同じ王族つまりヤマジジンしかならないともとれるので
カガチジンという種族であることを間接的に隠す効果もあると思います
さらに「元服前の若人」という
年をとらない身体となったことも利用しているのかもしれません
別の視点から、
この衣装はミサクヤにフラれる直前の本気モードのギジリの服装ともとれます
人生でハレの舞台といっても過言ではないわけでwww
ギジリはミサクヤに認められようとしていました
その方法がミサクヤへの奉公ではないかという話です
ただ、この説ではしっくりいかない所もあるわけで
ギジリの服には華やかな紋様がない点があります
紅型は色鮮やかな染め付けが特徴で
単色で真っ赤だけの服ではないからです
妹曰く、ギジリの服装は日本の和服にしては袖が短くなっており
琉球の紅型の袖に近いものがあるそうです
よって服の形だけ琉球といった方がただしいのかもしれません
・・・というわけで今回はここまで!
どえらげないぐらいに時間がかかっておりますwww
というのも紅型の資料が私の周りにはかなり少なく
御取り寄せ云々で一ヶ月強もかかっていたからです
紅型の紅でよっしゃーっこれだぁ!!!と誰かが勘違いした為に、
誤りが含まれるようになったとふと思いました
(紅型の紅は「色」という意味で、赤色だけという意味ではない)
紅型は本当に鮮やかでして
紅型の生地の見本を見ているだけで
不思議と華やかな気分になっていくほどです
詫び寂とも違うこういう美しさもあるのだなと思いました
何処かに紅型のハンカチとかないかな?
実物をみてみたいものです