サンタクロースっているのでしょうか?の続き | 映画と本と古町散策日記

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古町倶楽部 レトロな町並み・ジャンクな建築/
映画と本 好きなもの集めてみました。

皆様、お元気でしたか?

サンタクロースっているのでしょうか?の
最初の記事を書いてから、はや、一ヶ月半

いつのまにやら、
気の早いジングルベルの鈴の音が聞こえてきそうなf^_^;
とまでは参りませんが、もう10月も半ば過ぎ


文楽協会への大阪市からの補助金は
凍結解除になったみたいですね。

赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫)/小学館

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そろそろ話題にしてもいい頃かなと画面に向きあっております。

別に、私自身
文楽に特別思い入れがあるわけではないけど、

その文楽について、
多くの国民が興味関心がない事と

文楽をはじめとするお金にならない伝統について、
市や国が補助金という形で
税金による支援をする必要性について

少なくとも誰か権力者
一首長の個人的な好き嫌いで
判断できるものではないし、

具体的にやり玉に上がった文楽について
過去の関西テレビの「文楽の行方~」という
ドキュメンタリーでみる限り

槍玉に挙がっていた技官の人は
年収200万~400万
しかも一年更新の契約社員のような身分。

決して優遇された身分とも思えなかった。

実際に、演目やスケジュールを決めるのは
市の出先になる文楽会館の施設側
事務方のトップダウンで決定されるという構造。

携わる日本の役人や政治家たちは
消えるに任せている日本の文化や自然
里山の原風景を
わずかでも勉強しているだろうか??
と言いたくなる。

小屋の力―マイクロ・アーキテクチャー (ワールド・ムック (310))/ワールドフォトプレス








日本の当たり前にあった
優しく、つつましく
合理的で美しい日本の伝統というものに対して
愛着と誇りを持って
行く末を案じている人は、何人いるのだろうか?

お金で換算出来なければ、『不要』『悪』という構図。

度重なる建築基準法の改正で、日本の伝統的な木造建築は
建築する事すら難しい法律になっている現実に、

その事に
ほとんどの人間が無関心。

今や天井が高く縁側のあって
しっかりした柱と梁を見上げる
木味のある建物に暮らした事のない
日本人も増えた、


なんだろう、
最近ほんとに、モヤモヤします。

時代に遊びがない。

心にも、生活にも
政治にも、芸術にも
国際社会の外交にも、
経済にも、そして子供の世界にも。

例えば、車のブレーキにだって遊びは必要。
経済だって、政治だって
教育だって、

手綱を引き締められてばかりでは、
身動きとれなくなる。

人を批判ばかりして
自分の正当性を誇張するやり方は
木をみて、森を見ていない人。

政治にしろ
経済界にしろ
芸術にしろ
豊かさを、はき違えた
時代の舵取りが
人を息苦しくさせてる。

なんとか、ならないものでしょうか?

大人がほんのちょっとでも
近くにいる人の未来に
もう少しだけ責任を持つ

それだけで、世界は変わる気がするんです。
これって難しいことなのかなぁ。


目に見えないものを。信じる力がなければ
人と人との関係に
遊びをもたせる事なんて、出来るはずもない。


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