ミドリ 『shinsekai』 2010年5月19日発売
思えば神聖かまってちゃんに受けたあの壊滅的ポップ感も、そして相対性理論、やくしまるえつこの気だるい中に見えるアヴァンさも、ボクの中ではミドリでロスト・ヴァージンなのであった、ということを今更ながら思い出してしまった。
正直いってしまえば前作『あらためまして~』収録『ゆきこさん』の「デストローーーーーーイイイイイ!!!!」の良さはまったくもって意味不明でなぜあのアルバムがあんなにロングセラーなのかは到底理解できなかった。そしておそらくこのアルバムはそこまで売れないだろうな、と思う。だけど確実に、前よりもいい。
聴くべきは『鉄塔の上の2人』。あえてメロディラインに合わせることを無視してきた後藤まりこ。その彼女がまさかの萌え声(←あくまで個人的にはそう聞こえるのですが)でサビを歌い上げるこの歌はまさにミドリにとっても、我々にとっても新世界だ。
そしてイントロだけでまさかの涙を誘うのが『春メロ』。残念、というか裏切られたのは鍵盤のハジメがヴォーカルというところ。言っちゃ悪いがハジメ、音痴です(笑
それ以上に残念なのは『どんぞこ』。あれだけは工夫がなく今までと全く変わりがない。これがラストのせいで聴き終わった後の余韻がいやーな感じになってしまった。こういう負の感情の爆発はプライベートのカラオケで済ましてほしい。ただドラム、ベースは走りまくってるが。
まぁ、彼女らはshinsekaiに足を踏み入れたばかりでまだまだそこは未開の地。まだ上を目指せるし、見てない土地や生き物がそこには巣食っているはず。我々には想像すらつかないフロンティアにミドリは到達できる気がする。
