na0の転がる石 苔まみれ

andymori 『ファンファーレと熱狂』 2010年2月3日発売


素晴らしい一枚である。2ndアルバムでこの域に達しているというのは素晴らしすぎる。いってしまえばミスチルでいう『It's a wonderful world』、くるりでいう『ワルツを踊れ』、いやもはやBeatlesのサージェント・ペパーズといってもいいのではないか。


何が素晴らしいかといえば、このアルバムでヴォーカル・小山田はすでに世界を全面的に肯定しているのである。曲を超えてクロスする歌詞世界も挑戦的とも言えるし、アヴァンギャルドともいえる。ミクスチャーとギターポップを織り交ぜて歌うスタイルも目新しいとは言えないが新鮮味と若さをスパイスとしてくわえてくれている。


もちろん演奏面でも拙い部分もあるし、歌唱力も(それが売りとはいえ)下手ウマなので受け入れられづらい部分はある。しかし、それを補って余りある可能性を秘めていることはまちがいない。


地方出身者の活躍が目立つ若手Jロック界で、東京のど真ん中からこんなにも存在感のあるアルバムを鳴らしてくれたことも、それがこの2010という新たな節目の初めであったことも、何かしらの運命、ではないが時代の必然性というものを感じずにはいられない。andymori、今年は彼らに注目である。