2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2020.1.18
G病院 入院5日目
今日は大学センター試験。
たろうは、結局、試験を受けに行かなかった
父も母も、何とも言えない気持ちです。
ずっと、ずっと、心の中で言葉にならない思いがぐるぐると
たろうは、もっと辛いのかもしれないが、ここぞと、踏ん張れなかった事が、残念でならない。
癌と闘いながら、自分の事より家族の事を心配し、大切に思っているなるさんは、自分のせいだと心を痛めている
なるさんに、こんな思いをさせたくなかったなぁ
たろうの人生。
たろうが選択した事だ。
でも…私がもっと、気を配っていたら…
もっと早く、たろうの苦しみに気づいていれば…
だからって、何かできたわけじゃないけれど、タラレバな考えばかり、浮かんでしまう。
なるさんは、のど(気管支周辺)が痛いとの事。
痰も出るし、色々と心労もあるしで、眠れなかったようだ。
私は、面会時、これからの在宅介護に向けて、点滴交換の仕方を看護師さんから教えてもらった。
今のうちに、部屋も片付けて、なるさんが過ごしやすいように、家具の配置などを見直さないと。
色々、やる事、考える事が山積みだ。
立ち止まってはいられない。