2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。

当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。

お読み頂けたら嬉しいです。


なるさん(主人)会社員

 パート

たろう(息子)高校生・ラグビー部

ことり(娘)小学生


2020.1.4

なるさん、やはりエネルギー不足。
手足の先がしびれ、色も良くない。
歩くのも、ふらつく時があるとのこと。

何とか、栄養があって、通りの良いものをと思ったが、メイバランスや介護食のようなものは嫌だと言うタラー
おかゆなどもしかりタラー
本当は嫌だと言ったが、ウィダーinゼリーを買ってきてみた。
仕方なく、少し飲んでくれた。



家族で1つになって、この困難を乗り越えていく。
発病から約2年、子供たちは、辛い中でも、現実を少しずつ受け入れ成長し、強い心を持ち、前へ進んで行ってくれると思っていた。
しかし、現実は、私の勝手な理想とは大きくかけ離れていた。

みんながみんな、感動的なドラマのようには、いかない。

みんなの心が癌にやられていく。
家族は第2の患者
というけれど、本当にその通り。

自分の小ささが、どんどん露呈する。
家族の為に闘い続けるなるさん。
苦しむ子供たち。
私は、心を痛めるばかりで、結局、何も守れていない。
無力だな。
本当に無力。

みんなごめん。