2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.11.15
コデインリン酸塩錠を1日3回の服用に増やしたからか
エンペラシン(アレルギー薬)のおかげか
定かではないが、咳が落ち着いてよく眠れたそう。
咳をすると、かなり体力を消耗してしまうので、治ってよかった。
今朝、私が仕事へ向かう途中、自転車のブレーキがブチっと切れた
下り坂だったので、めちゃくちゃ焦ったが、片方のブレーキを緩やかに掛けながら、足でスピードを落とし、なんとか止まる事ができた。
幸い、大惨事にはならずにすんだ
2019.11.17
なるさんが、私に新しい自転車をプレゼントしてくれた。
うれしい。ありがとうなるさん
ことりの誕生日が近いので、お昼にケーキを食べてお祝いした
おめでとう。ことり。
11歳。お姉さんになりました。
たった11歳で向き合わなくてはいけない、辛すぎる現実。
でも、しっかりと受け止めて、乗り越えてくれると信じている。
なるさんが緩和ケアになったことを、子供たちに伝えた日の夜から、ことりが寝る前に、私とたろうも、ことりの部屋へ行き、しばし戯れている。
みんな、1番幼いことりの事を思ってなのだが、お互いに不安でそうしているのだと思う。
とある夜の3人の会話…
ことり「私は反抗期の入り口。お兄ちゃんはもう出口」
たろう「えっうん…」
ことり「出られそう」
たろう「たぶん…迷ってる」
私「たのむー。出てくれちなみに、母ちゃんは更年期の入り口」
笑い合う3人。
今は、きっと、こういう時間が必要なんだろうな…