2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.11.9
たろうが、家にいてくれるので、私は午前中だけ、急遽、仕事へ行った。
なるさんは、抗がん剤をやめ、少しずつ味覚が戻ってきたとの事。
しかし、手足の痺れと咳は酷くなっている。
眠っている時間も増え、今まではソファーでウトウトしている事が多かったのだが、布団に横になる事が増えた。
日に日に、弱っていっているように感じる。(本人も感じている)
夕食後、いつもの様に落ち着くまで、ソファーで眠り、その後、布団へ横になったのだが、
「体が痛い。骨が痛んでいるのかもな」
と鈍痛を訴え、再びソファーへ移動し、座った、なるさん。
少しすると
「冷や汗が出る頭が痛いめまいがするでも、トイレへ行きたい」
と立ち上がったが、フラフラ
なるさんは、意識を失い倒れてしまった。
幸い、私が支えていたので、後頭部を軽くコツンと打ったのみでケガはなかったが、怖かった
(ガクンと膝が抜けてしまった感じ)
トイレに間に合わず、便が漏れてしまい、その気持ち悪さで、すぐに意識が戻ったなるさん。
再び、トイレへ行こうとするも立てず、ことりに、たろうを呼んできてもらい、なんとかトイレまで連れて行ってもらった。
その後、もどしはしなかったが、吐き気と下痢で、しばらくトイレに篭っていた。
色々、落ち着いてから、たろうに手伝ってもらい、浴室でシャワーにて洗い流し、着替えた。
子供たちも、ビックリし、怖かった事だろう。
それでも、2人共、冷静に心ある対処をしてくれ、本当に助かった。
ありがとう。
なるさんは、
「情けない。ごめんな」
とショックを受けている。
これから、こういう事が増えていくだろう。
その度になるさんの心も痛むのだろうな。