2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.10.31
G病院
早朝枠の為、5時半に出発。
採血がうまくできず、温めて血流を良くして、再チャレンジとなった
そしてCT検査は10時半から。
長い待ちからの診察となった。
CT検査の結果
残念ながら、癌は進行し(他への転移なし)、現在投与中のパクリタキセルは、もう効果が見込めないとの事。
よって、治療は終了…
来年3月から、認可予定のオプジーボを緩和ケアを受けながら待つか
その間、服薬の抗がん剤を試すか
(今まで打った抗がん剤に似たものなので、効く確率は低く、副作用もあるとのこと)
「あとどれくらい持ちますか」
と冷静に聞くなるさん。
「5ヶ月から半年。気管や血管などが切れれば、急にという事もあるが、大体は、肺や肝臓に転移して、徐々にという事が多いかな」
と先生は言った。
なるさんは、昨日、言っていた通り、覚悟を持って、今日を迎えたんだろうなぁ
取り乱すことも、涙を流すこともせずに、冷静に先生の話を聞き、質問していた。
もともとパクリタキセルの効果は、平均4ヶ月だそう。
それに体力的にも、そろそろ限界
5ヶ月から半年…
いやだよ…なるさん
会計 13,350円
私は何ができるのか
なるさんは何を望んでいるのか
そして子供たちは
家族の未来のために、色々と現実的に考えなければいけない時が来た。
来たんだ