2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.10.26
口内に小さな傷がいくつもあって、しみると言うなるさんだが、頑張って食べている。
体調が悪い中、電車に乗って仕事へ行くのは、相当キツイと思う。
体力の低下や様々な体調不良に、とてつもない不安を抱えながら
以前は時折、腕立て伏せをしたり、散歩へ行ったりしていたなるさん。
「今は、体力作りとかできないし、頑張ってやろうと思えない。スマホのゲームすらできない。」
「でも、抗ってやろう。どこかで抗って、体力を戻してやろうと思っているんだけど、難しいんだよなぁ」
と言っていた。
仕事に行くのも少しでも、体力と気力を落とさない為。
抗ってやる
という気持ちから…。
強い人だ。
それなのに私は
なるさんの気持ちに、
ちゃんと寄り添えているだろうか?
寄り添っていけるだろうか?
このところ、ずっと一緒に寝ていたことりが、また、自分の部屋で寝るようになったので、今日は、新しいカーテンを選びに行った。
帰宅後、すぐに自分で選んだカーテンをつけると部屋の雰囲気が変わり、とても喜んでくれた。
よかった。