2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.10.12
最大級の台風直撃のため、たろうの
花園予選3回戦は延期となった。
なるさんは、抗がん剤の副作用がボディーブローのようにきき、いつもの感じだと、たろうの試合日がピークとなるはず…。
体力も奪われていくので、応援に行けるかどうか不安だ。
次の対戦相手は、優勝候補。
おそらく、たろうの引退試合となるだろう。
なるさんのことだ。
どんなに辛くても見に行く。
私としても、小学1年生の時からずっと、たろうとラグビーに関わり、応援してきた、なるさんに、どんな事をしても、見せてあげたいと思っている。
夜、台風による、雨風が強くなる中、我が家のインターホンが鳴った
こんな時に誰
画面をみても誰もいない。
応答ボタンを押して答えても応答なし…。
その後もピンポーン
直接、玄関のドアを開けるも誰もいない。
台風の中、ピンポンダッシュではないよな
流石に…
その後、ピンポンがなる頻度が、どんどん増えていった。
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
なに怖い
やだー、霊的な
と最初は怖がっていたのだが、あまりの頻度とうるささに怒りの方が勝ち、恐怖は消えていった。
モニターの音を小さくしても、消しても、最大の音量で、けたたましくなり続けている。
頭がおかしくなりそう…
今夜は眠れそうもない
このピンポーン地獄。
インターホンに水が入り、ずっとボタンを押されている状態だったそうで、雨が上がると鳴る頻度は減ったが、数日、悩まされる事となった。
いつの間にか鳴らなくなったと思ったら、今度は押してもならない。
完全に壊れてしまった
あーこんな時に痛い出費