2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.8.4
旅行1日目 菅平高原
毎年、恒例の夏の家族旅行。
旅行といっても、ここ数年は、たろうの合宿に合わせた日程と行き先。
昨年は、なるさんの手術があった為、行けなかったので、1年ぶり。
いろいろ不安だったが、やっとこの日を迎えることができて、嬉しい
1日目は、たろうの合宿先。
菅平高原へ。
あたり一面のレタス畑。
広い空。
夏でも涼しくて、爽やか。
あまりの気持ちよさに、なるさんと、よく、夏だけ住み込みで働きに来たいなぁ。なんて、冗談を言っていた
まずは朝一で、たろうたちが泊まっている、合宿所に差し入れを持っていき、たろうたちがグラウンドに来る時間まで、観光案内所の駐車場で休憩した。
外に椅子を出して、鳥の囀りを聞きながら、のんびりと。
こういう時間が、大好きななるさん。
少しでもリラックスできているといいな。
ことりは、ちょろちょろと動き回り、松ぼっくりを拾ったりして遊んでいた。
今年、最終学年となった、たろう。
部内A.Bマッチの監督になったので、それを見に来て欲しいと言っていたので、部内マッチと先輩たちと現役生のOB戦を見た。
まだ、合宿前半。
イキイキとした、たろうの姿を見る事ができて、嬉しかった。
お昼はカフェで昼食
菅平はどこで行ってもご飯がおいしい。特に、朝採れレタスのサラダは最高だ。
なるさんも、一人前を食べられた。
午後は、他校との試合観戦
菅平高原には、グラウンドがあちこちにあって、全国から様々な学校が集まってくるので、色々、観て回るのも面白い。
たろうたちも、普段は対戦しない地域の学校と何試合かしていた。
朝から夕方まで、練習と試合。
たろうにとっては、苦しい菅平合宿。
小学3年生から高校3年生まで、毎年、訪れていた菅平も、今年で最後かな…。
悔いのないように、精一杯、頑張ってほしい。そして、仲間と思いっきり青春してほしい。
夕方、たろうたちが合宿所へ帰ったので、今宵の宿へ…とその前に、毎年、ことりが楽しみにしている牧場のソフトクリームを食べた。
ありがとう菅平。
さようなら菅平。
またね?菅平。