2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.6.24
脱毛に備えて、帽子を2つ購入した。
なるさん、気に入ってくれるかな。
なるさんは、体調が悪そうだが、出勤した
ついに、子供たちに、放射線と抗がん剤治療を受けて、癌がなくならなかった事、これからは、癌とともに生きていく事。
そして、その為に、週1で、抗がん剤投与をしに行っている事を伝えた。
2人共、静かに頷き、何も聞かなかった。
今日は、それ以上、話さなかった。
2人の表情がこわばっていたから
不安に思う事があれば、いつでも、なんでも聞いてほしいと話し、話しを終えた。
2019.6.27
G病院
パクリタキセル 2回目
血液検査の待ち時間に、これから起こるであろう脱毛に備えて、院内の床屋で坊主にしてもらったなるさん。
まだ毛があるので、芝生みたいで気持ちいいと触っていた
診察が終わり、点滴受付から薬の調合に約1時間。ベッドが空き次第、1.5時間かけて、パクリタキセルを投与する。
なるさんが治療中、私は、1人でソーシャルワーカーの方と面談をした。
今後の緩和ケアや、様々な保険制度について教えてもらった。
まだ、治療しているので、本人とは踏み込んだ話はできないが、しっかりと調べて、不安のないようにしておかなければ。
そんな時が来るとは、考えたくないが、備えておく必要はある。
それと、本人と話すタイミングや、話し方も考えておかなければ。
子供たちのことも…
会計 11,280円