2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.6.20
G病院 抗がん剤治療
パクリタキセル 1回目
「また病院」
と、子供たちも不安がっていたかも
午前中、点滴の予定だったが、まず、採血にて白血球数値の確認をし、診察。
そして、パクリタキセルの投与は、初めてなので説明があり、昼頃から点滴開始となった。点滴時間は、1時間40分。
私は、その間、相談センターにて、児童福祉士さんに、子供たちへの伝え方を相談した。
まずは、現在の治療について話すこと。
今は、ネットなど様々な情報が溢れているので、自分で調べ、不安になる事もあるので、わからない事や不安を気兼ねなく、口にできるような環境を作るように。
そして、安易な約束はせず、正直に答える事。(生きる為に治療するのだという思いを伝える)
しかし、たろうは試験前だし、ことりも風邪気味だしと、理由付けをして、今日も話せなかった。
だめだなぁ
脱毛も始まるし、毎週、通院するので早く話さないと。
会計 11,590円
2019.6.22
雨の中、たろうのラグビーの試合観戦
大事な試合だから、どうしても見に行きたいと言うなるさん。
体調が心配で慎重になってしまうが、これも、なるさんの楽しみの1つ。
そう思うと、強く反対する事はできなかった。
24対29で勝利
とても良い試合だった
2019.6.23
結局、なるさんの病状を、未だ、子供たちに話せぬまま。
ずっと、頭の中で話す事がグルグルしているが、子供たちと、ちゃんと向き合う覚悟ができない
子供たちのショックを受け止める自信がない
なるさん、体が痛いらしい。(喉、胸、手術の傷、背中、足など)抗がん剤の影響か癌の進行か
手足のしびれもひどく、歩くときに違和感があるとのこと。