2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.6.1
ことりの小学校の学校公開日だったので、なるさんと算数の授業を観に行った
ことりは、お父さんが来てくれて、嬉しそうだったが、お友達に
「おじいちゃん」
と言われたそう。
確かに、たろうとことりは、7歳離れているので、ことりの同級生のご両親と比べると私たちは、歳を取っている。
しかも、抗がん剤治療で痩せ細ったなるさんは、小学生から見たらお爺さんに見えるかもしれない
ことりは、悔しさを胸にしまって帰って来て、私に、こっそり報告。
「おじいちゃんなわけないじゃん」
と怒っていた。
2019.6.2
たろうの部活の保護者会があった。
ことりは、1人で留守番していると言い、なるさんが車で高校まで送ってくれた。
なるさんは、私を待っている間、近くの映画館へ入り、空母いぶきを観たそうだ。
途中で眠ってしまう事の多い、なるさん。眠らずに最後まで見られたそう。
たまには、1人で楽しむのもいいね。
このところ、手足のむくみが気になり出し、体の痛みもあるとの事。
そして、辛い現実を、少しずつ、心が受け入れてきて不安感も増しているようだ。
2019.6.4
会議が長引いたと、遅くにタクシーで帰ってきた。
夕食は、少量のおかずのみ。
まだ週の前半、大丈夫だろうか