2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。

当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。

お読み頂けたら嬉しいです。


なるさん(主人)会社員

 パート

たろう(息子)高校生・ラグビー部

ことり(娘)小学生


2019.4.19

入院2日目


まだ点滴をしていないのに、昨晩、病院食が気持ち悪くて食べられなかったそう。

本当にまずいのか?

それとも心の問題か?


いよいよ抗がん剤治療が始まった。

点滴の中に便秘になりやすい成分が入っているそうで、今回は便秘薬と追加の、吐き止めの錠剤を、早めに服用し様子を見ることとなった。


便秘薬

①便を柔らかくする薬

②腸の働きを活発にする薬

便秘になってから①を飲むと硬い便の上に柔らかい便が溜まって、なかなか便秘が解消されないとのことで、②右矢印①の順番が良いそうだ。


色々と勉強になります。

少しでも副作用が楽になりますように。


ついつい、なるさんと話し込んで、帰宅時間が遅くなってしまい、ことりの下校時間に間に合わなかった。

学校で嫌なことがあったそうで、1人で、不安な思いをさせてしまった。

ごめんねタラー




2019.4.20

入院3日目


土曜日なので、今日は朝一で病院へ。

今回は、無理して食べないことにしたと言う、なるさんだが、嫌な病院食を頑張って食べていた。

まだ、吐き気は無いので、子供たちの話をたくさんした。



たろうは、今日、ラグビーの試合だった。残念ながら負けてしまったが、一生懸命、頑張っている。


ことりが、夕食時、恐る恐る

「お兄ちゃん、ご飯食べたら勉強?一緒にゲームやらない?

と聞いた。

寂しそうな、ことりの表情を見て

「ことりが寝る時間までいいよ」

と言ってくれた、たろう。

ことりの表情が、パァーッと明るくなった。

ありがとう。