2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.3.26
入院6日目。
点滴に吐き気止めを入れているが、錠剤の吐き止めを追加で服用するほど、気持ち悪いようで、食欲もない。
顔も手足も浮腫んでパンパン。
それでも、たくさん話ができた。
今日で、ことりは、4年生修了
「学校へ行きたくない」
と泣いて不安定になる日もあったが、ほとんど欠席せず、よく頑張りました
明日から春休み。ますます、1人の時間が増えてしまう。春休み中、なかなか遊べる友達もいないらしく、ずっと1人、リビングにいるかと思うと心が痛む
私は、朝から仕事へ行って、午後は病院。
そして夕方の帰宅。
それまで1人は長いよなぁ
ラグビー部の合宿で、肘と膝を怪我して帰ってきた、たろう。
とてもイライラしている
帰宅、早々に爆発
やっぱり
疲れているのは分かるが、ひどいなぁ
しかし、今回は
「ごめん。取り乱した」
とすぐに謝った。
2019.3.27
入院7日目
点滴が取れスッキリ。
しかし副作用で、どんより
気持ち悪さがあるので食欲もない。それでも
「明日、退院すると思うと気が楽だ」
と言っていた。
ことりは、朝から夕方まで1人でお留守番。
ごめんね。ありがとう。
寂しかったよね。
たろうは、部活の仲間としゃぶ葉でランチ。ラグビー部は食べ放題が基本。
お店側は嫌だろうけれど…
その後、知り合いの整体師に怪我を見てもらいに行った。そして、その方に夕食をご馳走になったそうだ。
ラグビーに携わる方々、OBたち、みんなが応援してくれて本当にありがたい。
たろうも大人になった時、ちゃんと返せるかな
自分たちがしてもらった事に感謝し、いずれ後輩たちをいろんな形で応援できる大人になってほしい。
たろうの怪我が早く良くなりますように。
さぁ、明日は、なるさんが帰ってくる