2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.3.19
病院からやっと連絡があり、明後日の入院確定。
しかも窓側しか空きがないとの事。
(追加料金あり)
ここまできたら仕方がないので、了承した。
いつ、入院できるかわからなかったので、なるさんはずっと休みを取り、リモートで仕事をしていた。
私もいつ入院になってもいいように、シフトが入っていない日も、仕事へ行き、急遽、入院が決まったら、すぐにパート仲間に連絡をして変わって貰えるようにお願いしておいた。
2019.3.21
G病院 入院1日目
やっと入院
「また来てしまった」
となるさん。
病院独特の匂いにげっそり
今回は、窓側のベッド。
空が見えるのは確かにいいけれど、追加料金がかかり、アメニティーが付く。
正直、そんなものはいらないので少しでも安くしてほしい。
たろうは、今日、部活を休み、小学1年生から中学3年まで所属していたラグビースクールの卒団式へ行った
後輩たちも、コーチたちも喜んでくれたそうだ。
中学生の時、キャプテンをやっていた、たろう。ちょっとした挨拶をするように頼まれ、壇上に上がり話したそうだ。
他にも卒団生が来ており、久しぶりに楽しかったようでよかった。
夕食は3人で焼肉の食べ放題へ行った。
たろうもことりも、肉肉肉
私は歳のせいかちょっとやられた
お父さんが、今日からいない寂しさを少しでも紛らわせてあげたかった。
家に帰れば、すぐに現実に引き戻されるけれど…
2019.3.22
入院2日目
6回目の抗がん剤開始
消化管内科の先生に
「抗がん剤治療のベテランだね」
と言われたらしい。
先生、ブラックすぎる
なるさんも笑ってた
先生も看護師さんも、とても親身になってくれる。人と話すのが好きな、なるさん、色んな話しをしているそう。
体調の事はもちろん、たわいもない会話ができるって、とても大きいと思う。