2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.2.10
退院
心配していた雪は、所々、うっすら積もる程度で、凍結しているところもあるものの、車は、ちゃんと走行できたので、ほっとした
休日とあって、ほとんど渋滞がなく、1時間程で病院へ到着。
なるさんは、1人、退院準備をしていたが、気持ちが悪くなってしまったそうで、片付け途中で、ベッドに座って固まっていた
ゆっくり歩くのも、精一杯。
やっとの思いでエレベーターに乗り、1階まで降りたものの、動いたことにより気持ち悪さが倍増し、エレベーターの前の椅子に、座ったまま動けなくなった。
なるさんには、そのまま待っていてもらい、支払いなどを済ませ、車を出口付近に回し、少し落ち着くのを待って、車に乗り込んだ。
車中でも、ぐったりとして眠っていた。
会計 103,035円
帰宅して、昼食を食べようとするも匂いが気持ち悪く、食べられないと言う。
少しでもカロリーを摂ろうと、コーラとポカリスエットを、少しずつ飲んでは眠るを繰り返していた。
夕食時も、匂いがキツイと2階へ上がってしまった。
しかし、尿が出ていないので、マズイと20時頃、1階へ降りてきて、水分補給と薬を飲んだら、落ち着いた。
そして、6pチーズを2つ食べ、様子を見たが大丈夫そうなので、塩バターロールを半分、チーズを乗せた食パン半分を様子をみながら、食べた。
大丈夫だと分かると、コンソメ味のポテトチップをおいしいとポリポリ食べ出した。
ことりは
「美味しそう」
と狙っていたが、夜、遅いので、今日は我慢。
とりあえず食べられてよかった。
今回もジャンキーな物を好む、なるさん。
ことりは、今回の治療でお父さんの癌がなくなると思っていたよう。
なるさんに、効果は不明で全ての癌がなくなるとは言い切れないと聞いて、ショックを受けてしまった