2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2018.12.30
なるさん、昨晩は咳が出て、よく眠れなかったそうだ。
午前中、私は今年、最後の仕事へ。
昼過ぎに帰宅し、家族4人でAEONへ行った。
全員で出かけるのは久しぶりだ。
なるさんは、散髪。
たろうは、ラグビーのスパイクとGパンを購入。
ことりは、一足早いお年玉でゲームソフトを購入。
寒波の影響で、寒い日が続き、なるさんの体調が心配。
咳も辛そうだし、声も、さらに出づらくなってきたとの事。
夕方、お正月飾りをつけようとしたら、落として2つに分かれてしまった
めちゃくちゃショック
縁起でもない
急いで、新しいのを買ってきてつけた。
2018.12.31
なるさんは、朝からガソリンスタンドへ洗車しに行った。そして休みながら、車窓と車内を掃除ことりがよく手伝ってくれたので助かった
夕方から、いつもより少しだけ豪華な物をツマミにチビチビとお酒を飲みながら、紅白歌合戦を観た。
いつもと変わらぬ大晦日。
なるさんが病気だという事を除けば…
家族の楽しいひととき。
でも、癌という病気の存在を消し去る事はできない
2018年、我が家にとって激動の1年となった。
色々なことを考えさせられ、色々なことを感じ、今まで気づきもしなかった幸せや周囲の優しさを知った。
改めて、なるさんの強さ、子供たちの強さを知った。
そして、自分の無力さを嫌と言うほど実感した。
これから、妻として、母として、人としてどう生きていくのか、どう家族を守っていくのか、常に自分にできる事を考え、行動していきたいと思う。
それには、やっぱり、私にも家族の支えが必要だ。
共に支え合っていこう
なるさん、ありがとう。
たろう、ありがとう。
ことり、ありがとう。
来年もよろしく。
笑おう
なるさん、相変わらず咳が辛そう。
放射線治療もお正月休みで不安。
だって、進行が早いって言われたから
癌もゆっくりお正月休みを取ってくれー