2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2018.12.25
G病院 PET検査
食道外科 消化管内科 放射線科
PET検査の結果
再発 約2cm
縦隔のリンパ節の局所のみであるため、放射線治療を提案された。
治療する価値は十分にあるとの事なので、なるさんは、すぐに、もう一度、闘うと決断した。
その後、消化管内科へバトンタッチ。
放射線30回/6週間(60グレイ)
抗がん剤(5FU +シスプラチン) × 2回/1週間
「前回と同じ抗がん剤(治験薬ドセタキセルはなし)を再度、投与して効果があるのか」
となるさんが聞いたところ、
「1回目程の効果は期待できないが、全く効かないわけではないので、放射線と組み合わせて投与する価値はある」
との返答だった。
様々な副作用に、薬などで対処していくとはいえ、やはり、抗がん剤治療はキツイ
しかも、十分な効果が得られないかもしれないのに投与するとなっては、強い気持ちを持って挑むのは難しい…
放射線科
放射線治療のためのCT撮影と照射位置決め+印付けをした。
副作用
※直後に出現する可能性のあるもの
消化管の粘膜炎、咳、皮膚炎、疲労感、食思不振、血球数の減少
※数ヶ月から数年で出現する可能性のあるもの
肺線維症、消化管狭窄・潰瘍、心機能低下、脊髄障害、骨折、血痰、腕神経叢麻痺
朝6時、まだ暗い中、出発し、帰宅は20時と長い時間、病院にいた。
ずっと重い気持ちのまま…
会計 30,470円
こんなに遅くなってしまって子供たちも心配しているだろうな…
金管クラブの演奏会へ参加したことりは、楽しく演奏できたとのこと。
演奏会には、なるさんの両親が見に行ってくれたそう。ありがたい。
また、近所の同級生のママがことりを一緒に連れて帰って来てくれた。
暗くなっても、我が家に車がないのを見て、ことりを気遣い、いなり寿司を作って届けてくれた
他にも、事情を知っている近所の方が、心配してくれ、ことりを預かるよとLINEをくれた。
皆さんありがとうございます。
心強いです。
たろうも早く帰って来てくれて、夕食を作って、ことりに食べさせてくれた。
口には出さないが、検査の結果は気になっているよう。
でも、今日はクリスマスなので、後日、落ち着いてから話そうと思う。
Merry Christmas
サンタさん、なるさんと子供たちが、この先もずっと一緒に過ごせる時間をください。