2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。

当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。

お読み頂けたら嬉しいです。


なるさん(主人)会社員

 パート

たろう(息子)高校生・ラグビー部

ことり(娘)小学生


2018.8.9

術後20日目

症状が落ち着いてきたので、2人部屋から、4人部屋へ移動。

窓側でない為、薄暗く、気分が滅入る。

(皆さん、カーテン閉めてるからね)

やっぱり、空が見えるって大事だよね。

ずっと室内にいるから尚更。


まだ、大きな変化は無いものの、少しずつ元気を取り戻している。

歩く練習ランニングも再開した。




2018.8.11

術後22日目

昨日、仕事が終わってから、車で、私の実家へ行き、ことりとお泊まりした。

そして、朝一で、実家から病院へ電車で向かった。


昼頃、先生が来て、右脇腹から胸に入っている管を抜いてくれた。

傷口を縫うほどの太い管で、そこが、1番痛くて動きづらいと言っていたので、取れてよかった。


一体、何本の管が入っていたんだ?

抜いてもまだある。


咳が出ているのが気になるタラー

頑張ってるのになぁ。

不安な気持ちを抱えて、ことりが待つ実家へ帰った。


夜、母とことりと3人で、花火大会へ行った花火花火花火

母は、嫁いできてから、花火を間近で見るのは初めてだと言う。


びっくり!!


そういえば小さい頃、母は祖父母といつも留守番で、家から花火を見てたな。


目の前の迫力満点の花火花火に、ことりは大興奮キラキラ

「お父さんにも見せてあげたいなぁ。来年は一緒に来ようね。」

と、満面の笑みで言う。

いつも、心の中には、お父さんがいることり。


花火を最後まで見て、屋台で、水飴やたこ焼きを食べ、的当て、くじ引きも楽しんだ。

久しぶりにイキイキと楽しそうなことりの顔が見れたキラキラ

夏休みの良い思い出になったかな。


明日、私は、朝から仕事なので、ことりを乗せて、夜遅く車で我が家に帰ったリムジン後ろリムジン前笑い

ハードスケジュールで大丈夫かなと思ったけれど、ことりが喜んでくれたので、よかった。


たろうは、部活の友達の家に泊まりに行っている。自分たちで、夕食を作ったとLINEで写真を送ってくれた。

こちらも楽しそうでよかった。


また、なるさんに話す事が増えた。

きっと、なるさんも喜ぶだろうな。