2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2018.5.18
熱が落ち着いた。
そして午前中、ガリガリ君ぶどう味とチートスを1袋食べた。
お昼にはミートドリアを食べたそうだ。
そして、ことりと、おやつに雪見大福も食べたそう。
まだ食べられる量もバリエーションも少ないが、回復の兆しが
なにより、食べたいという気持ちがうれしい。
後は下痢が治って、しっかりと栄養を吸収してくれるといいなぁ。
夜、量は少ないが、普通の食事を食べられた。
そして下痢も止まったかもとのこと。
よし
2018.5.19
量的にはまだ少なめだが、みんなと同じ食事を食べられるようになった。
お昼には焼きそば
夜は唐揚げ
本当はもう少しお腹に、優しい食事をと思うのだが、どうしてもジャンキーのものがいいらしい。
あの苦しみが嘘のよう
なんでもいい
食べたいと思い、食べられる様になったのだから
まだ、しびれ、痛み、味覚障害などの副作用はあるものの、毎日少しずつだが回復している。
それを実感できることが、うれしい。
本当にここまでよく頑張ったね。
なるさん、ありがとう。
2018.5.20
今朝、なるさんが、職場まで私を車で送ってくれた
そして留守中、掃除もしてくれた。
昼間、マクドナルドへ行き、前から飲みたいと言っていたマックシェイクをドライブスルーで注文したなるさん。
「申し訳ありません。たった今、シェイクとソフトクリームを出す機械が壊れてしまいまして
と言われ、ショック
そのまま何も買わずにスルーしてきたそう。帰宅後、残念そうに話していたのが、ちょっと、可愛かった
食べたい物はたくさんある。
しかし味覚障害があるので、実際、食べてみると、苦かったり、薄かったり…
美味しいと思って食する事はない。
頭で思う味と、舌で感じる味が違う…
それは、結構なストレスになると思う。
見ていると、香りの強い物を好む傾向がある。
入院中は、可能な日は毎日、コーヒーを買って飲んで自分の味覚を試していたそう。
「コーヒーの良い香りはするんだよ。でも、飲むと白湯なんだよね…」
と言っていたなるさん。
薄いでもなく白湯って、きついね…
ことりが、夕食に豆腐バーグを1人で作ってくれた。野菜のみじん切りも上手になってびっくり
なるさんもうれしそうに全部食べた。
娘のパワー最強
2018.5.21
なるさん、今日から仕事復帰
ラッシュ時を避け、遅めに出社。
無理せず早めに帰宅。
久しぶりに会社へ行き疲れたようだ。
まだ体力も戻っていないもの…
無理はしないでほしい。
本当にお疲れ様。
ゆっくり眠れるといいなぁ。