2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2018.5.14
昨日よりは眠れたそうだが、深く長くは、眠れず辛そうだ。
抗生物質を服用し始めて、今日で5日目。
やっと高熱が治まり、あの辛い悪寒に襲われることもなくなった。
朝食 塩むすび(子供茶碗3分の2 )とヨーグルト
昼食 コーンパン、卵サラダパン(←マスタードがやけに辛く感じる。苦味あり)、あんぱん(←上についている胡麻がおいしく感じる)など様々な種類のパンを少しずつ。
牛乳で流し込みながら食べる作戦。
夕食 お昼の残りのパン数種、かぼちゃ煮物、きゅうり、鶏もも肉(塩味)、いずれも少しずつ食べられた。
粘膜の炎症がひどく、痛むので、カロナールを1錠、服用しての食事。
昨日復活した、DAKARA。
喜びも束の間、今度はしみて、飲みづらいそうだ
その他の不調
左首の後ろから、頭がチクチクと痛む。
粘膜の痛みも昨日までとちょっと違う痛み方がする。
6時 37.5℃
14時 36.8℃
18時 37.4℃
2018.5.15
朝食 ご飯に挑戦 ゆっくり完食
昼食 パン
夕食 卵納豆ご飯 完食
昨日、しみると言って飲めなかったDAKARAがしみなくなったそう。
今日はポカリスエットも飲んでいる。
下痢(水便) 、粘膜の痛み、筋肉痛のような体の痛みあり。
6時 36.4℃
22時 37.2℃
2018.5.16
昨日よりは眠れたそうだ
朝食 卵かけご飯(子供の茶碗2分の1)
昼食 レーズンバターロール3つ
ポタージュスープ・ヨーグルト
↑パンは焼いた方が食べやすいとの事。マーガリンは、味が分からず、ただの油のようで気持ち悪いとの事。
夕食 納豆、卵かけご飯・ポテトサラダ、少々
1人で寝るのが怖いからと、和室で私と寝ている、ことり。
お父さんが具合が悪く、退院後、和室を使っているので、昨日、初めて1人で自分の部屋で寝てみると言い出した
大丈夫かなと思い、一応、夜中に私の所に来てもいいように用意しておいたが、1度も起きてくる事なく眠れたようだった。
大成長
そんな、ことりの寝ている姿を見てくると、早朝、体力が低下し、足に筋肉痛のような痛みがある中、手すりにつかまり、階段をゆっくり、1段1段上がっていったなるさん。
「ことり大丈夫かな。無理してないかな」
と心配していたが、ことりの成長を喜んでいた。
相変わらず水のような下痢と粘膜の痛みがあり、飲食をすることへの恐怖心があるようだ
また1、2回目の抗がん剤投与後より、状態が悪く、自分が思うよりも回復が遅いので、メンタル的にもやられているようだ。
心が強い人だからこそ、頑張りすぎるし、心配かけまいと我慢してしまう
私は、どんな言葉をかけたらいいのか?
何をしてあげればいいのか?
何ができるのか?
いくら考えても答えは出ない。
それでも、そばにいる。
ずっとそばにいるよ。