2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2018.5.2
G病院 入院 抗がん剤治療 3回目
病棟に着くと
「あーこの匂い…」
と嫌な顔をするなるさん。
消毒液や点滴、食事 が入り混じったような、確かに独特な匂いがする。
この場所で、苦しい思いをしているから、なおのこと。
1週間前のCT検査の結果
「更に原発巣の癌は縮小。厚みがなくなった。リンパ節の癌も縮小 or 現状維持」
との事。
全て縮小であってくれ
入院1日目は、何もしないので面会室で、2人で昼食を食べた。
早くも病院食にやられるなるさん
独特の匂い、味、食感に再び気持ちもダウン
それでも、食べられる時に食べておかねばと、頑張って完食。
2018.5.3
午前中、ことりに留守を頼み面会へ。
まだ点滴をしておらず、待ち状態との事。
それならば、と院内の床屋で頭を丸刈りにしてもらう事に
脱毛が始まり、すぐに坊主にしようかと思っていたが、看護師さんが
「ある程度抜けてからの方がいいみたい。坊主にしちゃうと、細かい毛がついて、気が付かなくてチクチクするって。しかも、取りづらいって言ってる方が多いの」
と教えてくれたので、落ち着くまで待っていたのだ。
脱毛といっても全て抜けてツルツルになるわけではないので、やっぱり綺麗に刈ってもらうのとは違う。
スッキリ
なるさん、中学以来の坊主。
いよいよ、治験ラストの抗がん剤治療の始まり。
頑張ってなるさん。
癌よ消滅しろ