2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2018.3.22
G病院 入院2日目
いよいよ、点滴が始まる
1日目
①フルオロウラシル(5FU)120時間
②プロイメンド(吐きどめ)
③グラニセトロン+デキサメタゾン(吐きどめ)
④生理食塩液+硫酸Mg+KCL(水分)
⑤ドセタキセル 1時間 ※治験新薬
⑥マンニットール(利尿剤)
⑦シスプラチン 2時間
⑧生理食塩液(水分)
2日目〜5日目
⑨デキサメタゾン(吐きどめ)
⑩ソルデム3A+生理食塩液(水分)
午後、ことりを連れて面会へ行った。
お父さんが、これから闘う場所を、
それを応援し助けてくれる人たちを、見せておきたかった。
基本、小学生以下の面会はダメだが、特別に、面会用の個室使用許可をもらう事ができ、会う事ができた。
待っている間、高い所からの眺めに興奮気味だったことり。
見慣れない病院のパジャマ姿で、点滴に繋がれて登場したお父さんを見て、少し不安げな表情をしたものの、元気そうに、いつもと同じ優しく微笑むお父さんに安心したようで、病院に来る前に立ち寄った、博物館の事、おやつに食べたクレープ、お昼に食べたオムライスの事など、嬉しそうに話していた。
ことりが楽しそうに話すのを嬉しそうに聞くなるさん。
そんな2人を見ると切なくなる
帰り際、プラ板で作ったお守りをなるさんに渡すことり。
小さいながら、お父さんの病気を受け入れ、自分で何ができるか考え、できる事をしてくれた。
ありがとう
みんな何かしたくて、でも何もできなくて。
ただ見守り、祈る事しかできないでいる。
頑張って、なるさん。