2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。

当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。

お読み頂けたら嬉しいです。


なるさん(主人)会社員

 パート

たろう(息子)高校生・ラグビー部

ことり(娘)小学生


2018.3.19

G病院 消化管内科


血液検査後、消化管内科へ

正式に治験に同意した。

ランダムに選ばれた治療は

臨床試験だった。

(3種の抗がん剤×3クール)


3種の治験の中で、なるさんが希望するものとなった事にホッDASH!としたが、きつい副作用が心配。

事前になるさんと治験について、相談したが、どうせやるなら、キツくてもより効果が高い選択をしたいとの事だった。


なるさんは、先生に

「何もしなかったらどうなりますか」と聞いた日から、生きる為に覚悟を決めていたようだ。



内科の先生は

「今週の木曜日から始めましょう」

と言っていたが、いざ入院受付へ行き、その旨を伝えると、ベッドの空き次第で、木曜日に入れないかもしれない。入院できるかは、前日までに連絡するとの事だった。


また、待ち…。


なるさん、胃と胸の痛みがあるので、流石に不安そうだ。


会計札束 1,450円



2018.3.20

G病院の入院受付から連絡があるかもと、携帯電話を肌身離さず持っていた。


昨日の今日だもの、まだだよな…

と思いつつも気になって、仕事中も着信があったのではと気にしていた。

なんなら、着信音が鳴ってるような…空耳耳笑いまで…。


17時を過ぎても、電話がならなかった為、今日はもうないなと思いきや、待ちに待った連絡がきたびっくりマーク


今、急に入院確定が決まったとの事。

しかも、予定より一日早い水曜日入院。


慌てて、なるさんに連絡。

明日はクライアントの所へ、挨拶へ行く予定だったみたいだが、事情を話して、キャンセルさせてもらったそう。


明日、持っていくはずだった手土産のクッキーピンクマカロンチョコマカロン

みんなで食べていいよと持って帰ってきたなるさん。

食いしん坊のことり、大喜び飛び出すハート

それを見て喜ぶ、なるさん。


入院に必要な物は一通り準備してあったけれど、急だったので、バタバタだった。


いよいよ癌との闘いが始まる。