2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。

当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。

お読み頂けたら嬉しいです。


なるさん(主人)会社員

 パート

たろう(息子)高校生・ラグビー部

ことり(娘)小学生


2018.3.15

G病院

食道外科・看護センター・消化管内科


まずは食道外科

今日は、すぐに呼ばれた。 

PET検査の結果を聞く。


手術可能な状態なのか心配していた遠隔転移部分は、今のところ大丈夫そうなので、抗がん剤治療後に手術をする方向になったキラキラ


ただ、遠隔転移が疑われていた肺のリンパ節は、白とも黒とも言い難く、グレーという感じだそう。

ステージ3

上矢印3と4の間と危うい状態だそう


グレーというのが引っかかるが、手術ができるというので、ホッとした。


なるさんが先生に治療を受けて、完治するのかを聞いた。


「5年生存率は50%」


50って、どっちつかずな…


天気予報だってなかなかそんな数字出てこないよ…タラー

高いのか低いのかさえ、素人には分からない…アセアセ


なるさんは、どう感じたのだろう。


とりあえず、手術ができる

よかった。

神様がチャンスをくれた。

ありがとうございますハート


手術の前に、抗がん剤治療を受けるため外科の先生が、今日、消化管内科で診察を受けられるようにその場で予約を入れてくれた。


診察室を出ると体中の力が抜けたDASH!

気がつけば、汗だくだったアセアセ




看護センターへ移動

病院、病気、様々なサポートに関する説明と問診があった。


その中で、小学3年生のことりへの告知について相談すると、児童心理士の方を呼んでくれ、話を聞くことができた。


小さな子でも病気について嘘はつかない方がいい。

かなりショックを受けるだろうが、子供はとても敏感で、親が言っていた事に違和感を感じて不安に思っても、口に出せず、1人苦しみ、自身では抱えきれなくなる事があるという。


みんなでお父さんを助けてあげれば、絶対よくなるなどと安易に言わないように。

分からない事は分からない。

今度、先生に聞いてみるねなどと答え、例え子供がストレートな質問をしてきても、決して咎めてはいけない。

不安だから聞くのだから…。


ただ、余命などショッキングな事実は、子供の様子を見て、時には、オブラートに包む事も必要だとの事。


心理士さんは、大人向けと子供向けの癌についての冊子をくれた。

病気の事、大切な人が病気になった時の不安な気持ちに寄り添った絵本。

そして自分なりにできる事は何だろう?

と問いかけ、不安な気持ちを我慢しなくていいんだよと書いてあった。

とても、分かりやすく優しい絵本。

ことりは、これを読んでどう思うかな。


心理士さんは、必要とあらば、娘とお話しをしてくれると言ってくれた。


こういう事も相談できるのは、ありがたい。


つづく