2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生高学年
2018.3.8
G病院 食道外科
精密検査の結果から、食道癌が原因で転移しやすいとされるリンパ節以外に気になる影があるとの事で、
後日、PET CT検査を受ける事となった。
その、気になる影が癌でなければ、抗がん剤 & 手術。
癌であれば、手術はできず、抗がん剤 & 放射線治療となる。
転移はなさそうだとS病院で言われていただけにショックだ
2人共、一瞬、言葉を失った
なるさんが先生に聞いた。
「何も治療をしなかったら、どうなりますか」
「もって半年くらいかな」
なるさん。
何でそんな事を聞いたの…
嫌だよ
でもきっと、なるさんの中で、覚悟を決めるために、大事な事だったんだと思う。
半年
先生の口からはっきり言われた事が、胸の奥に刻まれた。
気を許したら、あっという間に不安に飲み込まれてしまいそう
でも、まだ、希望の光は消えたわけじゃない。
とにかく今は、普段通りの生活を心掛けよう。
そして、なるさんや子供たちの前では絶対に泣くまい。
どうか手術が受けられますように
お会計 220円