2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生高学年
2018.2.23
私の母に、なるさんの病気の事を報告。
「手伝える事は何でもするから。お金の心配もしなくていい。もしもの時は遠慮なく言って。1人で抱え込まないようにね。」
と言ってくれた。
心強い
やっぱり、お母さんってすごい。
いてくれるだけで、どれだけ心強いか。
ありがとう。
昨年、父が癌で亡くなったばかりなのに、心配かけてごめんなさい
(父は、超初期の胃癌でしたが、手術後、肝臓に癌が見つかり残念ながら、亡くなってしまいました。)
主人の実家へ3/1にG病院の予約が取れた事を電話で伝えた。
やはり昨日は、ショックで眠れなかったそう。
ごめんなさい
どうか、私たち家族を助けて下さい。
午後、ことりの授業参観&保護者会があったので、担任の先生に主人の病気の事と、まだ、娘には話していないが治療方針が決まったら、包み隠さず話すつもりである事を伝え、娘に何かあれば、すぐに知らせてほしい。そして、娘のサポートをお願いしてきた。
2018.2.24
アイススケート場へ
以前、スケートに行きたいと言っていた、ことり。
「今度、一緒に行こうね」
と約束していたが、このところ体調が悪く、連れて行けない事をずっと気にしていた、なるさん。
今日は、体調がいいからと、急遽、なるさんが行こうと言った。
ことり、大喜び
子供との約束をとても大事にしている、優しいなるさん。
そんなお父さんが大好きな、ことり。
2人の笑顔
幸せだな
なるさんが病気というのはドッキリでした‼️なんてならないかな
なるさんは、見学。
ことりと私で滑った。
ことりは、インラインスケートを持っているので、すぐに滑れる様になった。
楽しそうに滑ることりの姿を見つけると笑顔で手を振るなるさん。
どんな思いでいるのだろう。
楽しそうに滑ることり。
「お父さ〜ん」
と手を振りかえす
まだ、何も知らない屈託のない笑顔を見ると心が痛む
まだ小学3年生。
重すぎる現実
受け止め切れるだろうか。
夜、ことりが寝てから、たろうをリビングに呼び、病気の事を話した。
(事前に、なるさんと話し合い、1人ずつ、包み隠さずに話そうと決めていた)
たろうは、なるさんが話している途中で、ペラペラと話し出して止まらない。
最初は、落ち着いて聞いている様に見えたが、やはり動揺しているのだろう…
それとも、これ以上の話しを拒否しているのか
とにかく、現状と辛い思いを抱え込まない様に、我慢しない様にと伝えた。
そして、まだ小さい、ことりを支えてやってほしいとお願いした。