2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生高学年
2018.2.17
なるさん、食べられるようになってきた。でも疲れるらしくよく眠っている。
起きているときは、ほとんどテレビを見ている。
オリンピックカーリングがお気に入りみたい。
2018.2.18
なるさん、タバコもお酒もやめている。
胃痛も楽になり口寂しいらしく、よくお菓子を食べる。
2018.2.19
なるさん、朝から会社へ。
上司と一部の人に病気のことを話すとの事。
自分の仕事にやりがいと誇りを持っているなるさん、どうか、会社も周りの方々も協力的でありますように。
私は、家族の前では今まで通りにしているつもり。なるさんは、分かっていると思うけれど、なるさんの前では、絶対に悲観的にはならないようにしている。
たぶん、それはお互いに…。
でも、1人になると相変わらず、頭の中で答えの出ない問いがぐるぐるして、心臓はバクバク。
夜もあまり眠れない。
仕事中も涙が出そうになる。
いかん。
前を向こう
現実をしっかり見て前へ。
1番辛いのは、なるさんだ。
守らなきゃ。
子供たちも…
しっかりしろ母ちゃん。
2018.2.21
長い。1週間が長い。
大丈夫なのか
待ってていいのか
大丈夫かなぁ?なるさん。
普通にしているけど元気ないよ。
いつものため息と違う気がする。
いつものだるいなぁと違う気がする。
私は、ただそばにいる事しかできない。
この頃、癌は時間との勝負だと思って焦っていました。
なるさんは、まだ若いし、こうして何の治療もせず、待っている間にも、どんどん癌細胞が増えていくのではと…気が気でなかった。