お友達の皆さま
おはようございます
2/20のこと
歯科大学口腔リハビリテーション
定期受診に行ってきました
11月下旬の嚥下造影剤検査で
嚥下機能に全く問題がない
そう結論が出たので
経過観察となります
この日は急遽撮影がありました
担当して下さってるドクターが
九州方面で訪問看護従事者向けに
摂食指導の講演会を開くので
食形態と摂食の様子を資料として
スクリーンに映したいとのこと
18トリソミーの子どもたちは
試すこともなく最初から
嚥下不可と言われることが多いので
喜んで協力してきました
いつも口にしているものを
毎回持参しています
・とろみ付きソリタ
・スベラカーゼ粥
・緩いムース状おかず
食べてる様子の観察と
食後の聴診などから
嚥下の状態や食べさせかた
食形態のレベルについて
診てもらっています
在宅生活を始める際に
購入した聴診器だと面が広く
食後の喉の音が聴きづらいので
久しぶりに聴診器を買い求めました
水色の聴診器が仲間入り🩺
気圧変化やてんかん発作後など
咽頭部辺りで少しゴロゴロと
音がするときがあるので
誤嚥していないかどうか
食事が喉に張り付いていないか
家でも聴いています
口腔リハビリテーションでは
初診の際に1時間かけて
生育歴のヒアリングがありました
生後1ヶ月頃から
哺乳瓶ニップルをくわえさせると
泣き止んだりスヤスヤ寝入っていたこと
吸啜力がとても強くて
寝てるから外そうかと
引っ張っても抜けなかったこと
NICUからGCUに移るころには
栄養チューブを自分で抜いてばかり
薬の時間に自己抜管してしまって
新生児科主治医は誤嚥するから
経口栄養は絶対ダメと言ったけれど
担当看護師さんがこの吸啜力にかけて
推して説得して下さり理解を得ました
大勢の医療スタッフが見守るなか
くわえているニップルのなかの
ティッシュを外して水で溶いた薬を
スポイトで落としたあの瞬間
何の問題もなく
チュッチュッと吸い込まれ
あっという間に消えた水薬
おぉーっという歓声と拍手
何年経っても鮮明に思い出します
直母から哺乳瓶へ移行して
在宅生活が始まりました
お兄ちゃんにいっぱい遊んでもらって
離乳食は年子の妹とほぼ同じに開始
お母さん子ども3人毎日毎日
食べさせて育ててそれはもう
大変だったと思うけれど
その日常がなっちゃんの
食べる力になっていたんだよ
そう言われたときには
ちょっと嬉しい気持ちになると同時に
え⁈そうなのかなぁ…とも思って
時間に追われる毎日で
考える余裕も無かった
今に精一杯で
振り返ることもしなくて
よくよく考えてみれば
吸啜力と鼻呼吸の獲得は
ニップルをいつも口にしていたから
私ひとりで3人同時に食べさせるのは
ホントに大仕事だったのですけれど
ごはんを作る音や匂い
コップを倒されて
ビショビショになったり
妹の手づかみ食べの頃には
いつの間にか私の髪の毛にも
ケチャップやご飯粒が付いていたり
あの騒々しい時間は
皆んなで食卓を囲むことによる
五感からの刺激になっていて
スムーズに食事を開始して終わるのも
兄妹がほっぺムギューっとしたり
全身を使って遊んでくれたことで
自然と脱感作療法をしていたんですね
摂食について私は
まだまだ勉強中の身ですが
そういうことだったのかと繋がると
学ぶ意欲がさらに出てきます
食って追求するほどに
広がっていくものなので
いろいろ試していきたいです
📕最近読んだ本📙
『まとまらない言葉を生きる 』
荒井裕樹
柏書房
閉塞感の増す社会に一石を投じる
語り口は優しく読みやすい
文学者である著者は
言葉の壊れについて考え
警鐘を鳴らしたいと言う
「言葉が壊れてきた」
このひと言に思い当たる人も多いだろう
言葉は個人を現し内面を映す鏡と思う
その個人の集合体が社会だ
自分の正義だけで生きていないか
自他ともにリスペクトはあるか
言葉の質について
障害者文化論
日本近現代文学専門の
著者とともに熟思していく