0830 /その① / 後編 | 潤いと和み。

潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡

妄想blです。














お嫌いな方はスルーで。
















4分割されたパソコンの画面の中、それぞれがちょっとぎこちなく笑ってる。


『飲み物準備出来てるー?』

大野さんの呼び掛けに、時間差でそれぞれが手に持ったグラスを掲げる。

『じゃあ、乾杯すんぞ!』

ニヤリと笑う大野さん。
その顔を見て、あぁなるほど。やっぱりなって確信した。

『松潤、パッピーバースデー!!』

『おめでとー!』

「え?え?!どゆこと?!」

祝われてる本人だけが、分かってないみたいだ。

「みんなからのサプライズじゃないの?
そうでしょ?」

画面に向かってそう問いかけると、それぞれがドヤ!って顔をしてる。

『まぁまぁ!たまにはみんなで飲みたかったんだよ!
ホントは当日がよかったんだけど、今日の方がゆっくり準備出来るしな!』

「えー?!嬉しい...。ありがとう!」

テレたように笑う潤に、満足そうな3人。

そんなみんなを見てたら、俺も何だかほっこりした。


冷蔵庫に入れてあったケーキ屋さんの箱を取り出せば、予想通りプレートと数字のろうそくが入っていた。

それらの飾りを完成させ、ろうそくに火を着けて、パソコンの前に持って行く。


ほろ酔いの大野さんが歌い出せば、
後ろのソファで伸びていた茶色い塊のたろうがムクリと起き上がり、大野さんを見つめながらシッポを振る。
それがまるで指揮者みたいで、みんなが笑った。






『たまにはこうやって飲むのもいいな』

各々が目の前の料理とお酒を楽しみながら、他愛のない話をする中で、ぽろっと櫻井先生が零した一言。

今の状況で、集まってお店でっていうのは厳しい。
特に櫻井先生なんかはたぶん、職場からの制約もあるだろう。
まさか、こんなに長い事態になるなんて。
きっと誰一人そんな事思ってなかった。
それなのに、気付けばもう1年以上みんなで集まれていないんだ。


それでも、今自分に出来る事を精一杯やってる。
みんな立場は違うけど、それぞれがそれぞれの現状で戦ってる。

今度、またみんなで集まれたら。

いつの間にか合言葉みたいになったその言葉に、きっとみんな明日を乗り切るエネルギーを貰ってるんだ。

「そうだね。今はこうやって楽しんで、ちゃんと顔を合わせられたらこれまでの分も楽しもう!」

未来の希望を口にする潤に、みんなが頷く。

いつか。
きっと。
笑って会える日が来るから。

だから、その日まで。


とりあえず俺は、今夜日付が変わる瞬間に潤と一緒にいれる事に感謝して、こっそりと準備してる潤へのプレゼントのアルバムに追加できるようにパソコンの画面をスクリーンショットした。

一年分、たくさん潤の笑顔を収めたアルバムはきっとこれから何冊も増えていくだろう。


潤、誕生日おめでとう。
俺と出会ってくれて、ありがとう。


日付が変わる瞬間に贈るつもりの言葉を
心の中でこっそり練習した。





おしまい♡