0830 / その① / 前編 | 潤いと和み。

潤いと和み。

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妄想blです。













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お久しぶりの、うたかた...の2人です♡












商店街で大野さんからのお使いの帰り道、いつもの海岸通りを歩く。
夕方に差し掛かった時間だけど、海からの風はまだ生ぬるく纏わりついて、夏の名残を感じさせた。


大野さんから言われたお店で受け取ったのは、二人で食べるにはちょうどいいサイズのケーキ。
潤のお気に入りのケーキ屋さんのものだ。

これが都会ならきっと、「パティスリー」っていうんだろうけど、あの商店街ではちょっと浮いてしまう。
そのケーキ屋さんは、隣の喫茶店と店の奥が繋がっていて、コーヒーをケーキを一緒に楽しめるようになっていて、時々二人で行くくらい気にいってる。



「ただいまー。」

奥にいた潤が、俺の声に反応して顔を覗かせる。

「おかえりー。」

出迎えてくれた潤にケーキの箱を渡す。

「この時間でも、まだやっぱ暑いね。」

「残暑って感じだよね。シャワーする?」

渡した箱を冷蔵庫に仕舞い、その代わりにアイスコーヒーを出してグラスに注いでくれた。

差し出されたグラスを受け取り、半分くらいを一気に流し込む。

「まだ時間あるなら、シャワーしようかな。」

まだ中身の残ったグラスを差し出せば、まるでそれが当たり前のように残りを潤が飲み干した。



シャワーで汗を流してスッキリして、リビングに戻ると
ダイニングにはいくつもの料理が並べられていた。

「すげぇ美味しそう。潤が作ったの?」

「え?かずが頼んだんじゃないの?」

「え?知らないけど。」

並んでるものをよく見れば、それは行きつけの居酒屋で潤と俺が好きでよく頼むものばかりだ。

「これ、あの店のだよね?」

「そう、大将が届けてくれたよ。」

「どゆこと?」

意味が分からなくてお互い顔を見合わせる。

だけど、その答えは直ぐにわかった。

リビングに置いたままの俺のスマホが鳴る。
画面を見れば、相手は大野さんだ。

「もしもし?」

『あ、にの?ケーキ取りに行った?』

「行ったけど...。」

『料理、届いた?』

「これ...大野さんから?」

テーブルに並ぶ料理は、どうやら大野さんが注文してくれてたものらしい。

『おう!うちにも、相葉ちゃんと翔くんのとこにも、同じの届いてるから。』

「マジで?」

潤にも大野さんが手配してくれたって事を伝えると、ありがとー!ってスマホに向かって叫んでる。

『で、だ。これからリモート飲み、やるぞ。』

「は?今からリモート飲み?
何言ってんの!?」

『やるんだって!明日、松潤誕生日だろ?』

そうだけど、それって何か関係あんの?

『あ、松潤にはまだ言うなよ!』


その瞬間、さっきのお使いの意味がわかってしまった。

最初から、そのつもりだった...?

聞こうとした俺を遮るように、隣の潤は了解の合図を送ってくる。

はぁ...。
もう、こうなったらしょうがない。
大野さんも言い出したら退かないし、何よりここまで用意周到に手配されたら逆に断れない。

「わかったから、パソコン立ち上げたり場所移動するから、すぐは無理だよ。
少し時間ちょうだい。」

他のみんなもこんなに急じゃ困るでしょ?って敢えて付け加えて、30分の猶予をもぎ取った。