Life。3 LAST | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡




妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。









改札を抜けて、ロータリーに目をやると
見慣れた車があった。

近づくと、運転席に座った人は俯いていたけどその頭の形でかずさんだってわかる。

ビックリさせないように、窓ガラスをコンコンって叩いてから助手席のドアを開ける。


「おかえり。」

「ただいま。俺、運転しようか?」

「いや、いいよ。たまにはオレも乗りたいもん。」


シートベルトを締めたのと同時に、車は走り出した。








それは、赤信号で止まったタイミングだった。


「で、なんかあった?」


かずさんからの言葉にドキリとした。


「ん、大丈夫だよ。」


そんな風に、適当に濁す。


「じゅん、しょぼくれた顔してるよ。」


しょぼくれた顔、かぁ。
思い当たり過ぎて情けなくなる。


「はは。まぁ、日々勉強だね。」


ミスしたわけじゃない。
でも、正直ミスした時より凹んでるのは事実だ。


「まぁ、じゅんの仕事の事は正直よくわからんけど。
でも、すごい仕事だと思ってるよ。オレは。」

「そんな事ない。誰でも出来るよ、俺の仕事なんて。」


凹んだ気持ちが未だ尾を引いてるのか、そんな返事をしてしまう。


「かずさんみたいに0から何かを生み出すわけじゃないから。」


慌ててそう付け加えた。
そうだ、俺の仕事は1を膨らませる事。
それをどこまで膨らませられるかが、自分のセンスと勉強によるんだ。


「比べたってしょうがないんだよ、こればっかりは。
だけど、じゅんの仕事はすごいと思うよ。
その人のこれから先の、何十年もの人生に寄り添うものを作るんだから。
少なくとも、オレはそう思ってる。」


かずさんの言葉が、胸に染みた。

そうだ。
そうなんだ。
これから先の未来を共に生きていくものを作り出すんだ。


「そう、なんだよな...。
そう考えると、これってやり甲斐のある仕事だよな。」

「まぁ、何事も経験だよ。じゅんはまだ若いから、何でも経験した方がいいよ。
成功も失敗も、ちゃんと吸収すれば自分の糧になるから。」

「ん、そうだね。ありがとう。」


シートに投げた右手を、そっとかずさんの左手が包んでくれた。
それは、かずさんがやっぱり年上なんだって事を思い出させる。
柔らかくて、暖かくて、ちょっとだけ胸が苦しくなる。

うん。
まだまだ、だなぁ。

当たり前なんだけど、改めて感じるその感覚。
だから。
掌を返して指を絡ませるように繋いだ。


まだまだ、だから。
かずさんの隣に並べるような男になるまで、ちゃんと見てて欲しい。


そんな気持ちを込めて、絡ませた指を少しだけ強く握った。







おしまい♡