lumière 4 | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡



妄想blです。








お嫌いな方はスルーで。








side N







次の日曜、また図書館に向かった。

借りた本、読み終わったし。
特別予定があるわけじゃないし。

言い訳みたいな言葉を並べたのは、たぶん期待してる自分を自覚してるから。

もしかしたら、また会えるかな?

そんな、僅かな期待。
だけど、それが叶わなかった時の為の言い訳。

いつもの場所に自転車を停めて、風で少し乱れた髪をガラス窓を鏡代わりにして手で整える。

少しだけ、ドキドキしてる。


ふぅって、ひとつ息を吐いて
入口の自動ドアをくぐった。





ゆっくりと館内を歩いて、この前の場所に差し掛かる。

背の高い書棚を抜けたその場所。
あの人がいた、その場所。

だけど、そこに居たのは全然違う人で
一瞬止まりかけた足を更に前に出してその通路を横切った。

奥にある大きなテーブルまで歩いて、ぐるりと見渡したけど
やっぱりあの人はいない。


...やっぱり、そうだよな。


それでも何となく足を止める事も出来なくて、そのまま壁に沿ってゆっくりと歩いた。

窓際のソファ、ビデオコーナー、インターネットコーナー。
いつもは行かない雑誌が置いてあるコーナーも。
だけど、やっぱりその人の姿はどこにも無かった。




自転車を漕ぎながら
何度も頭の中で繰り返した言い訳を
もう一度繰り返す。


本を返しに来ただけだ。
特別予定がなかっただけだ。
だから、とりあえず図書館に来た。
ただそれだけだ。

繰り返しながら、それでもほんの少し気持ちが萎むのが自分でもわかった。