「ゆめのおと」~夢のあと | 潤いと和み。

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プロローグ


















焦った。
マジで焦った。

夢なんだよ。
全部夢だったんだよ。


・・・わかってたのに。


わかってたから・・・。


ニノと、キスしたかった。




触れたと思った瞬間に
そこで夢は終わってしまって
しかも、最後の部分はニノだけ見てたって・・・


俺、明日からどんな顔したらいいんだよ!!


誤魔化したつもりだけど、きっと無理だ。
全部バレてるはずだ。


だって、本気だったんだ。

本気でキスしたかったんだ。



早足で自分の部屋に戻って、その勢いのままダイブしたベッドの上で
枕に顔を埋めてさっきの夢を思い出す。


すげぇドキドキしてた、心臓。
間近で見たニノの顔。
瞬きすれば、触れ合うまつ毛の音が聞こえそうな距離。

今まで感じた事ないような音が
たくさん聞こえてきそうだった。


・・・取り繕うなんて、無理だよな。


勘が良いニノだから
きっと気付いたはずだ。

俺の気持ち。

そんで、空気を読むヤツだから
きっと明日もいつもどおりの態度でいてくれようとするんだ。

それが何だか申し訳ない気になる。


「はぁ・・・マジか・・・」


出来なかったキスと、バレてしまった気持ち。


ドキドキした期待と、ちゃんと言葉で伝えられなかった後悔。


頭の中がグチャグチャだけど
それでもやっぱりニノは可愛くて
デートしたらこんな感じかな?って
想像してたのの100倍は可愛くて!


・・・やっぱ、誰にも渡したくないって思った。


俺以外の二人の反応からすると
ライバルは多いみたいで
ちょっと凹むけど

それでも、いつかまた
あんなデートが出来るように
あんなデートが似合う大人の男になりたいって思った。


カプチーノマティーニのグラスを持ち上げた時にチラリと見えた
コースターに書かれた文字。


『初恋の味』


苦くて甘くて、柔らかい。


きっと、ニノの唇と同じなんだろう。



いつか、ちゃんと思いを伝える日が来るまで
今日の夢は俺の目標として胸の一番大事なトコに仕舞っておこう。


「初恋は実らない」って言うけど
絶対諦めないから。





おしまい♡