妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
朔夜。のふたりです♡
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目の前のテレビ画面の中、アナウンサーがしきりにこちらに向かって話しかけてくる内容は明日の天気。
へぇ、明日からの連休は天気良いんだ。
手に持った少し温くなっている缶ビールを煽り、そのついでにチラリと壁の時計を見ればもう間もなく二つの針はテッペンで重なってきそうな時間だ。
かずさん、遅い。
会食の機会の多いかずさんだけど、こんな時間になる事はまぁ少なくて
そうなった時のかずさんは
ほんのちょっとだけ、面倒くさい。
いや、面倒臭いっていうか･･･
そんな事を考えていたら、インターフォンが鳴る。
あぁ、やっぱりこのパターンか･･･
半ば予想が出来る展開に、ひとつため息を吐いて
液晶モニターに近づけばその画面の中にはもう誰も映っていない。
「ピンポンダッシュかよ。」
エレベータが登りきるまで数分。
スウェットのポケット無造作に鍵を突っ込み、サンダルを履いて玄関を開ける。
廊下には俺のサンダルの音だけが響く。
こんな時間だから当たり前なんだろうけど、その静けさを迎えに出向いたあの人がそれを壊さない事だけを祈りながらエレベーターの前まで歩いた。
到着を報せる音がしてドアが開けば、その中には誰もいない。
「･･･え？」
一瞬わけがわからなくなって、体が固まる。
その瞬間
「ただいまー！！」
まるで驚かすみたいに、かずさんが飛び出してきて
俺に抱きつく。
「･･･おかえり。」
「んふふー。ビックリした？」
あぁ･･･
完全に酔っ払いだ。
「ん、ビックリした。いっぱい飲んだの？」
「いっぱいっていうか･･･それなりに飲んだ！」
ドヤって言わんばかりの声で答えて、俺の肩に埋めた顔をグリグリと擦り付ける。
「もう遅いから、静かにね？」
「むぅー･･･。じゃあ、抱っこ！！」
首に絡めた腕を更に縮めて身体を密着させる。
「はいはい、抱っこね。」
その細い体をひょいっと抱きあげれば、腕と同じく足まで絡めて抱きついてきた。
「動かないでね？」
「ん。」
甘えた声の返事を確認して、よいしょって一回抱き直して。
部屋を目指した。
「じゅーん･･･。」
「んー？なに？」
「お風呂入ったんだね。いい匂いするー。」
埋められていた顔が、首筋で擽る。
唇で触れられて、ズクンと熱が反応するのが自分でもわかる。
「こら、イタズラしないの。落とすよ？」
「落とさないよ。じゅんは強い子だもん。」
くすくす笑いながら、そんな理屈を捏ねられて、それでもなお首筋に触れた唇は離してくれない。
「あっつい･･･。早く帰りたいー。」
「はいはい。あとちょっとだから。」
そんなやり取りをしながら、玄関の鍵を開けて中に入った。
「じゅんー、あついー。」
「わかったから、ちょっと待って。」
抱きついたまま離れないかずさんから靴を脱がせ、玄関に揃えて
そのままの格好でリビングのソファに座らせる。
「水飲む？」
「やっ！あつい！！」
あぁ、始まった。
首筋に、頬に、かずさんの唇が触れる。
トロンとした瞳は誘う色を纏う。
啄むようなキスを繰り返したと思えば、合わせたままその角度を変えて貪られる。
僅かな隙間から差し込まれる舌は、あだ充分アルコールの味がして、
いつも以上に、熱い。
「かずさん、飲み過ぎ。」
「んふふ。じゅんのキス、気持ちいい･･･。」
かずさんの身体の火照りを感じる口付けの合間にそう抗議してみても、聞いてないのか聞かないのか
その動きは止まる事はない。
かずさんは飲み過ぎると、
キス魔になる。
アルコールで痺れた脳と、火照った身体はまるで
潤とセックスしてる時に似てる。
そんな事を言っていた。
「じゅんのキスは、イケナイ薬みたいだ。
何度だって欲しくなる。」
そう口にして、また重ねられた唇。
かずさんは、わかってない。
その言葉が、俺のスイッチを押す。
伝わる熱が、俺の温度を上げる。煽る。
明日からの連休はちょっとドライブしてデートの予定だったけど
もういいや。
朝から晩までベッドで過ごしてやる。
かずさんのスーツを脱がしていって
自分の部屋着も脱ぎ捨てて。
熱い素肌を抱き上げて寝室へのドアを開けた。
リビングの床には散乱したスウェットとかずさんのスーツ。
きっとその中には俺の自制心も混じってる。
おしまい♡
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連休最終日ですね。
いかがお過ごしですか？
お久しぶりの朔夜。のふたりは
連休はずーっと引きこもりのようです(笑)