kamikaze。2 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡


妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。










潤くんと思いを伝えあって数ヶ月。

一緒にいれば嬉しくて、楽しくて。
その反面、少しの淋しさを感じていた。
その淋しさの原因も、わかっていた。


その日、仕事の終わりにバンビズに寄った。
ひとりで飲むと、堂々巡りの思考とその答えにどうにも深酒しそうな気がしたから。
それに、明日は休みで。
ゆっくり潤くんと過ごしたくて
それなら店で飲んでそのまま一緒に帰ろうって思った。


平日の夜なのに程々にお客さんが入っていて、常連さんの顔も見える。

テーブルの横を通り抜ける度に珍しいね、なんて声を掛けられつつ
真っ直ぐにカウンターに向かって行って座る。


「ニノ、おつかれぃ!ビールでいい?」

目の前の翔ちゃんが、オレの返事も聞かずにサーバーの注ぎ口にグラスを傾ける。

まぁ、いいか。

そんなに酒は強くないけど、仕事の後の一杯の美味さは知ってる。

程よい泡を乗せたグラスを手に、翔ちゃんと乾杯をして
喉に流し込む。

・・・くぅ!
やっぱ美味い。

コースターにグラスを置いたその時、奥の厨房から潤くんが顔を出した。

「かず、いらっしゃい。何か食べる?」

はにかむみたいな笑顔でそう聞かれて、それだけの事なのに何か
嬉しくなる。

・・・オレ、チョロいなぁ。

「適当に何か見繕ってやるよ。」

唇の片っぽだけをむにって上げて、またすぐに奥に引っ込む。

その自信ありげに笑う顔も、良いんだよねぇ。

あぁ・・・
マジでオレ、やっすい男じゃん。


「くくっ。ニノ、どしたん?」

笑いを噛み殺せずにいる翔ちゃん。

「・・・どうもしないけど。」

何だか考えてる事がバレてそうで、そんな言葉で誤魔化しつつ
グラスに残ったビールを流し込む。

幸せ、なんだ。
自分が好きな人が、同じように自分を好きでいてくれる。
好きだと言葉で、態度で示してくれる。
それなのに。

それだけじゃもう、満足出来ないでいるオレは

すげぇワガママなんだと思う。

そんな自分が、欲張りで独占欲が強くて。
そして、浅ましい。

潤くんのオレへの思いに触れる度に
自分の中で湧き上がるそんな感情を自覚させられて
それを口に出すことも出来ず
少しづつそれは心の中に溜まっていって澱むんだ。

はぁ・・・


ため息くらいでその澱みが浄化されるなんて思わないけど
それでも思わず突いて出る。





・・・なんで潤くんは


オレを抱かないんだろう。


浅ましくて、イヤラシイ、

これがため息で誤魔化した
オレの本音だった。