kamikaze。1 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡


妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。








「スプモーニとユニオンジャック。」
その後のふたりの
ハジメテのお話です♡











カウンターに立つ翔ちゃんの手から、
シェイカーの音が一定のリズムで刻まれる。
 奥の厨房では、潤くんが次々に入る
フードのオーダーを捌いていく。

そしてオレは、
出来上がった料理とカクテルを手に
テーブルとカウンターと厨房を
行ったり来たり。 

相も変わらず、週末のバンビズは忙しい。 



 「ねぇ、ニノくん。」
 

カウンターに立ってグラスを洗っていると、目の前に座ってる女の子に声を掛けられる。
 

「なに?オーダー?」
 

オレよりも若いんだろう印象のこの子は
いつもなら友達と一緒に来店するのに
珍しく今夜は一人だ。 
友達からは「なーちゃん」って呼ばれてて 
潤くんが作った料理を食べる時の笑顔が印象的で、すぐに顔と名前を覚えたんだ。 

「あのね、女の方から誘うって
      ・・・アリかな?」
 

もうほとんど入っていないグラスを回して、カランと鳴る氷を見ながらそんな質問をしてくる。
 

「んー・・・、誘う内容によるだろうけど。
オレは別に気にしないかな?」
 

オレなら・・・って考えて答えたけど、
結果としてそれは当たり障りのないものになってしまって 、
イマイチ「なーちゃん」の顔が晴れないのは、そんな答えだからだろうか。  

「はぁ・・・。
     恋って、難しい。」
 

ため息と一緒に吐き出した言葉に、胸がきゅっとなる。
 
うん、恋って難しい。 
だけど、恋って・・・ 

 「ねぇ、なーちゃん。オレのオススメのカクテル飲む?」
 

「ニノくんのオススメ?珍しいね。」
 

「今のなーちゃんにピッタリだと思うんだ。
ちょっと待ってね。」 

 他のお客さんと談笑してる翔ちゃんに 
オーダーを出す。
 

「翔ちゃん、アレ作ってよ。」
 

「アレって?」
 

「前にオレに作ってくれた、アレ。なーちゃんに作ってくれない?」

そんなヒントだけでも理解してくれた翔ちゃんは、背面の棚からウォッカとリキュールに手を伸ばす。
 

ジガーと呼ばれる軽量カップを使い 
シェイカーの中に注がれるアルコール。 

翔ちゃんの流れるような動きを見ながら、もうずいぶん昔の
あの日の事を思い出していた。