妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
イライラと後悔がどんどんでっかくなる。
そのうち、イライラよりも後悔の方がでっかくなって
昨夜から開けずにいたメッセージアプリを立ち上げた。
まだ見ていなかったかずからのメッセージ。
『じゅんくん?』
『何で?何か怒らせちゃった?』
かずからのそんな言葉が並ぶ。
それを見てたら、かずがどんな気持ちでそれを送ってたのかって思って。
後悔が、でっかくなった。
だけど、今更何て返事をしたらいいのかもわからなくて
結局は画面を見つめるだけしか出来ない。
はぁ・・・ってまた一つため息が出たのと同じタイミング。
ピンポーン♪
玄関のインターフォンが鳴った。
玄関ドアを開けると、そこに立ってたのはかず。
「・・・え?なんで?!」
思わず声に出ちゃった俺に、真っ直ぐ強い眼差しのかずが口を開いた。
「潤くん、何で無視すんの。」
その声は今まで聞いたことが無いもの。
硬い、強い声。
もしかして・・・怒ってる?
いやそれおかしくね?!
怒ってるの、俺なんだけど!!
そう思ったのと同時に頭に血が上る。
「お前・・・自分が何言ったかわかってんの?」
カッとなったのが自分でわかるから、それを隠す為になるべく落としたトーンで答える。
「ソレとコレとはまた別の話!
オレは、何で無視すんのって聞いてんの!!」
さっきより明らかに怒ってるってわかる声のかず。
その声に、余計に体温が上がる。
「別じゃねぇよ!てか、行かないって返事したし!!」
「なんでって聞いたのは無視してんじゃん!!」
「なんでって・・・わかんねぇのかよ!!」
「わかんねぇよ!てか、こっちの話も最後まで聞けよ!!」
玄関先、結局怒鳴り合いみたいになってしまって。
ていうか。
引くに引けなくなった。
それはきっと、かずも。
「・・・とりあえず上がれよ。
今、誰もいないし。」
どうするのが正解なのかわからないけど、今のこの状況を変えたくて
とりあえず上がるように勧めた。
「・・・おじゃまします。」
かずはやっぱり硬い声のまま、その言葉と共に靴を脱いだ。